9月も後半となり、ようやく少し涼しくなって来たので、そろそろ乗換駅巡りを再開しよう。 今日は亀戸駅から東武亀戸線に乗り、終点の曳舟駅にやって来た。 この線に乗ったのは確か、構内踏切巡り以来、だからここで乗り換えの経験はあるが途中下車するのは今回が初めてとなる。 亀戸線は全線複線になっているが、曳舟駅構内に入る直前で単線に絞られる。 曳舟駅の専用ホームが1面1線だからだ。
到着した2両編成から降りる乗換客で、しばしホームは賑やかになる
有効長10両編成の伊勢崎線ホームから見ると、亀戸線乗り場は遠く小さく
折返し亀戸行きが発車してしまうと、ポツンと残ったホームの短さが際立つ
日中でも10分間隔で運転している亀戸線は、下町の生活密着路線である。 2両編成に詰め込まれた多数の客は、ドアが開くとゾロゾロと高架ホームから階段を下り、伊勢崎線へと乗り換えて行く。 写真を撮っていて一人取り残されてしまった5番線乗り場、他に歩いているのは折り返しのため席を移動するワンマンの運転士だけだ。 階段を下るとホーム下の通路には立ち食いソバ、いや、ここは着席出来る蕎麦店であった。 階段を登り、伊勢崎線のホームに出てみる。 ここから見る向かいの亀戸線乗り場はその編成2両に合わせたごく短いもので、こちらのホームと比べると実にこぢんまりしている。 例えて言うなら、JR線に寄り添う地方ローカル私鉄の小さな駅、といった風情だ。
中央地下へ向かうのが押上方面、その両脇が伊勢崎線、左端の単線が亀戸線だ
ホームから東を望むと、最近高架に上がった押上線を行く京成電車が見える
浅草方のホーム端まで行ってみると、正面の線路行く手は大きく2つに分かれているのが観察出来る。 中央の2本は半蔵門線方面の押上に向けて地下へと沈み、その両脇は浅草へ至る伊勢崎線だ。 それらとは別に一本だけ、左下へ分かれてゆくのが亀戸線の線路である。 右手に目をやると、東京スカイツリーが目の前に聳えている。 これが出来た事により、隣駅のこのあたりも変貌が著しいようだ。 ホームで撮影していると通過列車の案内があり、終着浅草駅を目指す「りょうもう」がゆっくりと通り抜けて行った。
伊勢崎線上りホーム階段から見る連絡通路。右手奥が亀戸方面乗り場
連絡通路とT字に直交する形で、改札口へ向かう通路が線路方向に延びる
割とコンパクトな印象の改札口。乗換駅の為ここを出入する客は少ないのか?
西口駅前は交番と自転車置場位で車寄せは無い。低めの高架が時代を感じさせる
低層の雑居ビルが並ぶ西口駅前。この辺もスカイツリー効果で開発されて行くのか
改札はホーム下階段口から線路方向に延びた長い通路の先にある。 改札口を抜け西側の駅前に出てみるが、手狭な駅前は駐車場所もなく3階建て位の低い商店ビルが並んでいる。 写真を撮っていると交番のお巡りさんと目が合ったので、それとなく退散し高架下を潜って東側へ。 東口はさらに雑然としており… というか駅前が丸々フェンスに囲まれていて、何やら工事中だ。 掲示されていた工事告知を読むと駅前病院建設工事とあって、結構大規模なものが出来るらしい。 駅直結のようなので、駅ビルが病院という非常に珍しい形態になるのだろうか?
東口は目の前に工事フェンスが立ちはだかる。京成曳舟駅方面の掲示が遠慮がちに
駅前では現在、駅と一体化した病院ビル建築の準備が進んでおり、雑然としている
案内に従い、京成曳舟駅へ向かう路地を進む。限りなく昭和な光景もあと僅か?
フェンスに貼られた「京成曳舟駅方面」という手書きの案内が導く路地へと歩を進める。 小さな居酒屋の並ぶ路地裏の曲がった道を行くと、突然大通りに出て目の前の風景は一変した。 曳舟川通りを挟んだ向こう側は、新しく高架化された京成曳舟駅を中心として再開発が進みつつあるのだ。 高い高架を行く京成線を挟んで高層ビルが立ち並ぶ光景は、つい今さっきまで徘徊していた曳舟駅周辺の懐かしい街並みとは全く別世界の様だった。
路地を抜けて大通りを渡れば、京成押上線の新しい高架を挟んだ未来的光景が