念願の西馬込、まずは駅構内ですが、2面2線対向式ホームのシンプルな終端駅。 ホームより下層階に改札があり、地下鉄なのに地上へ出るために一度階段を降りなければならないという構造は押上駅にも似ています。 ちなみに駅番号は栄えある「A-01」、と言っても「A」は浅草線の頭文字から来てるだけなんですけども。
地上に出てみると… ほぅ、こんな感じの場所だったのか、西馬込。 上下6車線の広い第2京浜国道を挟んだ両サイドに、ビルに埋め込まれた地上出口が2箇所あります。
国道には電線が無く、その分、空がなおさらだだっぴろく感じられます。 駅を出て、まずは旧馬込車両工場の跡地を目指し、北方向へ歩いてみる事に。
表通りから路地へと角を曲がるといきなりありました、これが工場への地上出口跡なんですね。 線路があった当時から比較すると、切り通しの半分くらいは埋め戻されてしまったようです。 すぐ後ろで大きなマンションの建設が進んでいる事からも、この奥の地下部分は完全に埋設済みなのかな。
この場所で工場の方向を向いてみると、その先の路盤跡は舗装されて駐車場と化していました。 線路が現役の頃は、私の立っている所が第一の踏切になっていたわけですね。
こんな都会の一画でも、ちょっと裏手を歩くと畑があったりしてホッとさせてくれます。 区割りが小さいのでファミリー向けの貸出し農園でしょうか。
2番目の踏切を過ぎ、線路跡は次のブロックも細長い駐車場が続きます。 この駐車場の先が第3の踏切で、その向うがいよいよ馬込工場の跡かな。
行き着いた工場跡、ゲートから覗くと中は一面の草っぱらになっていました。 もはや線路もなーんにもありませんね。 この雑草の生え具合からすると、更地になった後に結構な日数が経っているのが想像出来ます。
フェンスに囲まれた敷地をグルリとまわって行くと、裏手を新幹線の高架が斜めに通っているのが見えて来ます。 700系が品川へ向けて減速しつつ、通過して行きました。
ここの跡地には学校が移転して来るようですね。 看板には2013年春に開校予定と書いてありました。 今は少しうら寂しいこの界隈も、数年後には中高生たちの通学風景で多少賑やかになりそうです。