九 十 九 里 鐵 道 1998/08 |
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「う〜ん、しかし雨やまないな。」 車の中で私は唸っていた。ここは東金の駅近くにある八鶴湖。湖と言うより池に近いが、そのほとりにある駐車場に車を停め、高速のサービスエリアで買って来たホットドッグをかじっている。これから九十九里鉄道の跡を走ろうとしているのだが、雨が無情にもシトシトとフロントガラスを打っているのだ。
しかし、それ以上に気分を重くしていたのはこの駐車場。一応、市営の無料駐車場なのだが、お隣にあるお寺より借りているとかで、周囲をグルリと墓地が囲んでいる。ま、お盆だからいっか。(^^;)
さて、しばらくして雨も何とか収まって来たようなので、ハッチを開けて自転車を降ろし、シャーシャーと雨水をはねながら、まずは駅前へと向かう。広場には小湊カラーのバスが数台。でもここのはちょっと違う。サイドに会社名がこう書いてあるのだ。
駅の裏手にまわり、九十九里鉄道の探索に入る。駅跡から東金線に沿った部分はそのまま細長い敷地となっており、その上にはパソコンショップなどの店が建っている。(Photo-1)
東金線を離れて右カーブを終わったあたりからは、住宅地の中を細い路地が抜けているが、R126 を渡るとその先から用水路が始まる。軌道跡はこの用水路に変身してしまったらしい。(Photo-2)
側道を右へ渡ったり左へ行ったりしながら先へ進む。あたりは住宅地から田園地帯へと変化して来るが、それと共にまた雲行きが怪しくなって来た。「う、来た」と思うまもなく、大粒の雨がまた地面をたたき始めた。
あわてて車へと戻るが、途中でバケツをひっくり返したようなドシャ降りとなり、こりゃたまらんと国道脇のラーメン屋の軒下で雨宿り。
ころあいを見計らって駐車場へと戻ったが、かなりぬれてしまった。しょーがない、車で移動だ(^^;)とズルを決め込む。さっき自転車で行ったちょっと先のスポーツセンター付近へ車を移動し、小雨になるのを待った。
再び小雨になって来たので、自転車を降ろす。車のカーゴスペースに前輪をはずしただけで積んでいるので、この辺は素早い。小川を渡ると用水路は尽き、その先には草薮の築堤が続いていた。
ここには有名な橋台があるのだが、表は田んぼ裏は草ぼーぼーで近づけなかった。残念だが、写真だけ撮って次へと進む。(Photo-3)