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小さな体をフワフワさせながら電気バスがやって来た。 ロータリーをぐるりと周って駅前の停留所に到着すると、車体の割に大きな前乗りドアがガラリと開く。 「はいどーぞ」の運転士さんの声に誘われステップを踏み、「お願いしまーす」とワンコインを料金箱にコトリと落とす。 さて、今日はこれから春のバス散歩としゃれこんでみよう。

羽村市は「はむらん」と称するコミュニティバスを走らせている。 言うまでもなく「羽村」と「run」を合成した愛称で、1乗車ワンコイン(100円)で気軽に乗れるものである。 そのうちの羽村中央コースでは、路線バスとして日本初となる小型電気バスの運行が行なわれているのだ。 これは沿線に工場のある日野自動車で開発されたもので(羽村で生産されているわけではないが)、種車には小型バスとして定評のある「ポンチョ」を使用している。 路線としては他に羽村東、羽村西、及び小作コースがあり概ね1時間に1本程度(一部時間・区間を除く)、運行はこの地区を走る西東京バスに委託されている。

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