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小作駅東口
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発車待ちの車内

座席に着くと発車時間待ちでしばらく車内は静まり返った。 当たり前だがモーター駆動なのでアイドリングは無い。 ここまで乗って来た人もなく、乗客は私ただ一人。 停留所でバスを待っている間も周囲に誰もいないので予感はしていたが…。 開け放たれたドアから誰か入って来ないかとの淡い期待もむなしく、しばらくしてそのままドアが閉まり運転士と私の二人だけでバスは発車した。 貸切状態で車内の空間を独り占めだが、私だけの為に流される音声案内が何だか申し訳なくて居心地がよろしくない。

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車内モニター(加速時)
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車内モニター(減速時)

電気バスなので当然ながら、加速が始まるとエンジンでなく微かなモーターの音がする。 そして乗り心地はすこぶる良い。 例えて言うのは難しいが、最新型路面電車をさらにクッションを良くしたもの? という感じ。 運転席の背後にはディスプレイがあって、加減速に応じて放充電の状況が表示されるのも面白い。 後部ドア脇に「ご自由にお取り下さい」と書いた籠があり何かと思ったが、これは頒布用に置かれたオリンピック誘致のピンバッヂなのであった。 そういえばボディにもそんなラッピングがされていた。

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手造り感ある乗り継ぎ券

車内を観察しているうちに、途中停車する事もなく早くも終点の羽村市役所へ到着。 所要9分だからあっという間だ。 正面玄関あたりに横付けされるのかと思ったが、小作駅方面から来た場合の停留所は表通り市役所向かい側の坂の途中。 庁舎へ行くには少し離れた信号で横断歩道を渡ってまた戻らなければならないので、ちょっと不便だ。 降りるときに乗り継ぎ券をお願いしたが、発行時に手書きで日付と運転士名をサインするようで、人数が多い場合は扱いが少々大変かも知れない。

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羽村市役所構内で充電中
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電源ケーブルで繋がれている

羽村中央コースは青梅線の小作と羽村駅間を往復しているが、始終点は羽村市役所になっておりここでバスは20分程休憩して急速充電を行う。 せっかくなので次の羽村行きを待つ時間をあてて庁舎裏手へ歩いて行き、その充電の様子を勝手に見学させてもらった。 バスは駐車場の一角に駐車し、すぐ脇にあるガソリンスタンドの給油機のような充電スポットにコードで繋がれている。 運転士もおらず、充電中は施錠のうえ放置のようだ。 時間を持て余して市役所前庭のベンチで休憩、ここの桜は既にほぼ満開になっていた。

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羽村市役所前庭の桜
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