現地3日目(前半)

函館市内散策(元町地区)

電停名時刻電車
函館駅前0943函館市電
5系統 函館どつく行
末広町0952

今日は市電以外の鉄道に乗る予定が無いので、朝寝をしてゆっくり目に宿を出発した。 フリー切符は昨日で有効期限が切れているからSuicaで市電に乗り、十字街の次の末広町まで移動。 下車時に地元の人の多くは「ありがとうございました」と言って降りるので感心する。 私はちょっと恥ずかしさが勝ってしまい、「どーもー」とか口走るのが精々だ。 本日は市街エリアの散策をメインに考えている。 まずは末広町の電停横から続く石畳の日和坂を登り出すが、周囲にはまだ観光客らしきグループは見られない。 唯一、一緒に下車した会社員風の二人連れが少し先行して坂を登っている。 会話が聞こえて来るので聞くとはなしに聞いていると、どうも出張の空き時間を利用して市内観光をしている先輩後輩のようであった。

旧北海道庁函館支庁庁舎 旧北海道庁函館支庁庁舎(元町公園内)

朝から汗をかきたくないので、ゆっくりとした歩調で坂を登り詰め、右手へ折れると目の前に元町公園の緑が広がる。 一歩足を踏み込めばさっそく左手にはパステルカラーの洋館が見えて来るが、これは旧北海道庁函館支庁庁舎の建物で現在はレストランとしても使われているそうだ。 ちょっとお茶でもと思ったが、残念ながらまだ開店前の時間なのでそのまま公園中央に進み、気持ちの良い広場から階段を登ってゆく。 空は本日も相変わらずドンヨリと曇っているが昨日よりは明るく、段々と下界の景色が広がり開放感でいっぱいになる。

元町公園 元町公園より函館港の眺め

公園の山の手側には隣接して旧函館区公会堂がその威容を誇っている。 これは1907年の大火で町会所が焼失した際に、地域の住民や豪商の相馬哲平らの寄付で建てられたもので(相馬氏の私邸が公園横にある)、国指定重要文化財となっている。 ブルーグレーにイエローの縁取りはヴィクトリアン様式のものだそうで、そのシンメトリーな外観も威風堂々と迫力をもって眼前に迫ってくる。 ここは見学できるので、入館料を払って靴をロッカーに預け、スリッパに履き替えて中へ。 入るとまず正面に大きな大食堂が広がるが、現在は休憩スペースとなっており、椅子に座って周囲の調度品などを眺める事が出来る。 古風な階段を上がると2階はさらに広い大広間が中央にあり、その前のバルコニーからは函館港を一望する眺望が見事。 ハイカラな衣装で撮影している人達もそこここに見られたが、館内でコスチュームを借りられるようである。

旧函館区公会堂 旧函館区公会堂
旧函館区公会堂 旧函館区公会堂(2階大広間)
旧函館区公会堂 旧函館区公会堂(バルコニー)

その後は旧イギリス領事館、ハリストス正教会、カトリック元町教会等の歴史的建造物を外から見て回り、途中で、港の見える事で人気な八幡坂も覗いて来た。 さすがに元町エリアのこの辺りまで来ると人気観光地らしくなり、外国からの観光客も多く見られた。 中でもハリストス正教会は日本初のロシア正教会で、聖堂は1916年築だが数年前に大規模修復工事を実施したばかり。 白壁に美しい緑色の屋根が映える函館を代表する歴史的建造物で、とても多くの観光客で賑わっていた。

八幡坂 八幡坂
ハリストス正教会 ハリストス正教会
カトリック元町教会 カトリック元町教会

このエリアで最後に寄ってみたのは函館市の元町配水場、1889年に国内2番目の上水道(1番目は横浜)として創設されたものだ。 現在も市内の水道に水を供給する現役の配水場として機能しているが、敷地内は一般開放されて公園になっている。 前述したように函館は何度も大火に会っており、消火活動の為にも水道整備は生命線となったのだろう。 配水場内奥手の高台には展望台が設けられており、ここから函館市内の絶景を望む事が出来る。 ちょうどロープウェイ山麓駅の裏手横に位置するので、函館山山頂からのパノラマを数段低くした構図が見られる場所なのだ。 この日は天気が悪く遠くは霞んでいたが、視界の両サイドにかろうじて海が入り、左が函館湾、市街地を挟んで右手奥が津軽海峡方向となる。

元町配水場 元町配水場(展望台より)
元町配水場 元町配水場(芝生の下が配水池)
(つづく)