西武拝島線(3)

工場の間をすり抜けた線路は、高層住宅の麓を急カーブして国分寺線との合流部へ出て来る。ここ小川駅もまた萩山と同じく、拝島線ともう一つの路線（こちらは国分寺線）とが構内で平面クロスする駅だ。線路は複雑に交錯しているが、敷地がゆったりしているのでそれ程ごちゃごちゃとした感じは無い。

国分寺線合流部 拝島線は右から

小川駅構内 車内から撮影

駅前から府中街道へ出ると目の前には広大なブリヂストンの工場が広がる。敷地内にはブリヂストン体育館もあり、各種のスポーツ大会やイベントが行なわれるので、訪れた経験のある方も多いだろう。北西の一角には「タイヤ館」もあるが、まさか工場で出来たてホヤホヤのを直売してるってわけでも無いよね(^^;)。

ブリヂストン 東京工場正門

小川駅を拝島方へ出ると、まもなく拝島線は複線のまま右カーブを切ってほぼ真西へ進路を変える。一方の国分寺線は単線だが、どこまでも真っ直ぐとそのまま南へ向かう。このあたりはかつての川越鉄道本線の雰囲気を色濃く残しており、分かれてゆく拝島線の方が支線格に見える。元々引込線だったのだから、当然と言えば当然なのだが。

国分寺線分岐部 拝島線は右へ

しかしそこから先は元上水線としてならした、どこまでも続く直線路。初期の頃ここはまだ電化されていなくて単行の小さなディーゼルカーが走っていたそうだが、今は黄色い電車が、武蔵野の風景を車窓に映しながら拝島へと向かって疾走する。やがて線路は高架へと登って行き、拝島線の中でも中心的な駅、東大和市へと到達である。

小川〜東大和市間

東大和市駅付近

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