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自転車に跨り、対岸にある信濃境側の台地を線路と同じレベルまで登り返す。 日差しもジリジリと夏のように首筋を焼き、日陰の無い坂道を登っていると全身から汗が吹き出して来る。 ほうほうの体でようやく登り切り、道路脇の木陰で一休みしつつ道を確認していると「ポタリ」と何やら地図の上に降って来た。 おかしいな、今日は雨の予報は出てなかった筈なんだけど、と思いつつ見上げた途端、バサバサと羽を広げて頭上を飛び立って行く大きな鳥。 「あっちゃー、ヤラレタか」久し振りに鳥の糞攻撃を食らって少々気分が落ち込むが、まぁ「運気」が付いたという事にして先へ進もう。

畑の中の一本道をしばらく行くと不自然な向きで排水処理場の建物があり、これがどうもトンネルの真上になるらしかった。 そこから少し川の方へ戻ると、窪地が町のグラウンドになっておりジュニアがサッカー試合の真っ最中。 歓声をあげる応援の親たちの間を抜けて奥手へと進めば、そのグラウンドを挟むようにして両側に単線のポータルが見えて来る。 バックネット裏にトンネルがポッカリと口を開けているのはなかなかシュールな光景だが、地元の人達にとっては既に違和感の無い日常風景なのだろう。 川に向かう方のトンネルは短いようで、すぐ向こう側に光が射している。 位置的にはこれを出たらすぐ立場川橋梁にぶち当たる筈だ。

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