翌朝は快晴となった。気分良く起きられるのは、布団とシュラフのサンドイッ チ効果のなせるわざだ。あらためて のぶさん に感謝。朝からウドンでしっかり 腹ごしらえして、いざ出発。
とりあえず様子見がてら、車で二度上峠まで往復した後、のぶさん ちに戻り 自転車を降ろして、万座鹿沢口の集合場所へと向かう。電 車道のつもりでフンフンとうなずきながら下って行ったのだが、後でこれは全然 違う道だという事が判明する。おまけに私のミスコースで、下った坂を登りかえ すはめに... あぁ、みなさんゴミンなさい。
なんとか集合時間ギリギリに間に合った。面子は大体お揃いの様子。 一部の方々は、前日のサイクルショーOFF=>反省会から勢いでなだれこんで来た。 また、くわっち& KAIさん のお二人は、早朝から早くも 上田交通の廃線探検オプション をこなしてきたという。みんな見上げたものダ。 自己紹介の後駅前で買い出しして、まずは河原でお昼にする。橋の上や対岸の車道から の好奇の目もみんなで食べれば恐くない。頭上後方には、吾妻川橋梁の橋台の遺 構がシッカリと我々を見守っている。
車道に戻り、いざ草津へ。いきなりの急勾配を登って行く。このあたりは軌道
敷がほぼそのままバス道になってしまった様だ。しかし … ハッハッ … こんな
急な坂を、 … ハッ … あの機関車は … ハッハッ … 登っていたのか。などと
考えながら黙々と登る。
しばらくすると勾配も落ち着いて来て、万座温泉口の駅跡に到着。ここはスイ ッチバックになっていた所で、それらしい道が民家の庭の方へと分岐して引き込 まれている。その先はほぼ等高線沿いになり、高原状の快適サイクリングだ。くわっち &KAIさん のナビゲートにより、集団は畑の中を行く。あ、薮だ!と 思う間もなく くわっち の自転車が突進する。さすが。
厳洞沢の立派な橋台は見事に残っていた。くわっち&KAIコンビが薮をかき
分け橋台の上の方へと斜面を登り出す。その後に続くのは... あヤッ、四野宮さん
でわないか。う〜ん、すっかり染まっている。結局われもわれもと、ほとんど
の人が登ってしまった。谷所のあたりでは、地元のおばちゃんから電車道の情報
を仕入れる。「あ〜、自転車で行けるよ、あたし行った事あるから、だいじょー
ぶ」だそうである。廃鉄サイクリストおばさん発見の瞬間であった。
長野原草津口から登ってきたR292をクロスし、さらにその先の細道を一団 は進む。ここからは林間の林道状の道で気持ち良い。 ...良かった、最初のうち は、確かに。これが結構長いのだ。もう少しで草津のはずなのに、谷を忠実に回 り込み、尾根を先端まで切り返し、みんなゼーハーゼーハー。日も傾いてきて、 あせり出す。特に やすよさん は、下まで車を回収しに帰る予定なので気がきで ない様子。やっと抜け出して車道に出たのは4時近かったかな。やすよさん と HiS さん は、車をとりに車道を下る。
宿ではMr.スポークさん がお出迎え。うまく合流出来た時は、スポークさん のうしろに後光がさして見えた。草津ロッジはまことに立派な宿で、ジャー ジやらニッカーやらの怪しい集団がヅカヅカ入って行くのはためらわれる程、で も誰もためらわないのがこの一団を物語っているよね。
豪華な風呂、豪華な夕食(というよりディナーフルコース)の後、談話室でま
じめに勉強会を行ない、さらに一部は反省会になだれ込み(何を反省するっちゅ
うんじゃ〜)、草津の夜はふけ行くのでありました。