やがてやっと左手に支線の分岐が現れ、そこを過ぎると道は一転して下り坂となる。
だがどんどんと下り過ぎてしまい少なからず不安が頭をもたげ出した頃、別な林道との合流地点にポッと出た。
道を間違ってなくて良かった、ここからの小川山線はアスファルトの路面に戻る。
しかし一息入れた後漕ぎ出してみると案の定、道は先ほど下って来た以上の急勾配で再び登り出している。
救いは舗装されている点と、周囲が白樺の樹林帯なので気分的には少し慰められる事か。
そのまま林道終点まで詰めると不動滝方面へ行くが、途中で右に分岐してみずがき林道へ入る。
森林の中をジグザグに下ると急に森が切れ、高原上の広場に降り立った。
左手には遮るものなく大きく目の前に迫った瑞牆山、目を凝らせば岩登りをしている人達まで見付けられそうな距離である。
ここが「みずがき山自然公園」で、2001年植樹祭の会場跡地を整備したものだそうだ。
広い駐車場に観光客の車も多いが、あまり人影が無いのは皆ここを基地として山へ出かけているのだろうか。
管理棟ではソフトクリームを売っていて、芝生の広場で目の前の瑞牆山を見上げながら味わう事も出来る。
せっかくなので少し休憩して行こうかとも思ったが、ここまで思いのほか時間がかかってしまっているし、もう一走り先を急ぐとしよう。