12. 赤坂谷戸

赤坂谷戸はこのあたりの中心的な場所の様で、立派な公園専用駐車場がある。 この日はそれ程でもなかったが、ピーク時には多くの車で賑わうのだろう。

そしてここには立派なトイレも併設されている。 「赤坂便所」と施設名が大書された2棟のログハウスの間は屋根で覆われ、なかなか立派だ。 当然ユニバーサル対応で、目の不自由な方向けの案内放送も流れている。

赤坂谷戸の入口はこのトイレの裏手側になる。 細長く奥へと続く谷戸の両サイドには遊歩道が続いており、自然の空気に浸りながら気持ちよく進んで行く。

途中にある案内板には、付近で見られる数多くの鳥類の説明があった。 オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コサギ…実に多くの鳥たちが生息している事が分かる。

谷戸の中央付近に、左右の道を繋ぐ通路があった。 そこを渡って行くと、正面の斜面に何やらフェンスに囲まれたエリアが見える。

説明板には「三ツ木地区防空壕跡」とあった。 戦時中、多摩陸軍飛行場（現 横田基地）の航空機や燃料などを避難させるために掘られたもので、全部で七十六基確認されているそうだ。

一度最奥部まで行って戻るルートは、来た時と逆サイドの日なた側の道を選ぶ。 どこからか鳥の鳴き声が聞こえて長閑な気分になるが、何の鳥か分からないのが情けない。 まだ秋の紅葉が始まる前だが、そよ吹く風に、お日様に照らされた緑がキラキラと揺れて、実に気持ち良いプロムナードであった。

赤坂谷戸の一言感想

次は細田谷戸へ向かいます。

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