2003年に公開した第2回の逆コースで日向和田から青梅裏宿まで。 前回となるべく被らないようなルートどりをしてみますが、一部を除いてあまり走った事ない道なので、今回はちょっと新鮮味がありました。 (2020/07)
スタートは日向和田、多摩川を渡る神代橋の袂から。 この橋は高所恐怖症でなくとも、下を覗くとちょっとゾクゾクする。 左手の門は「カネク」の工場で、ここは奥多摩のワサビを原料とする加工製品を製造している。
とりあえず少しの間、青梅街道を東へと進む。 日向和田駅前を過ぎて、第2回で通った旧道分岐を左に見る。 今日はこちらでなく、道路右側に見えている電柱の所を戻る様に右下へと下ろう(斜めのガードレール)。
青梅街道を渡り、今来た道を戻る様に坂道を下って行く。 正面には赤い屋根をしたカネクの工場建屋、ここの敷地は結構広いのだ。
道なりに多摩川の方向へ向かって進み、工場の裏門が見えて来ると左へ曲がる。 そこからしばらくは静かな住宅地で、わりと新しい家が多いから近年分譲された区画かも知れない。
住宅地の中をそのまま直進、Y字になった道を右手へ進むと多摩川の断崖上に近づき、川向うの展望が開けて来る。 晴天なら気持ち良さそうだが、あいにくと今日は梅雨の間の曇天だ。
その先で道は急に下り坂となり、青梅街道の方から分岐して下って来た新道(大久野青梅線)に突き当たる。 その向こうでは道路延長線上に急登が待っているので、ここは交差点を作る為に元からあるこちらの道を掘り下げたのかも。
新道を渡り、向こう側の坂に取り付く。 少し登って一段落したと思ったら、突然目の前に壁が現れた! 勢い付ければ登れなくも無さそうだが、カーブを回った先にまだ急坂が続くかも知れないし、ここは大人しく押しを決め込む。
ようやく青梅街道の信号のところまで登って来た。 ここは変則の七叉路になっていてややこしいが、今登って来た道路の方を向いている信号が無いので、手前で新道に合流という扱いになっているのかも知れない。
その七辻な交差点で街道から斜め左に分かれて山を登って行くのが、本日のルート。 ここからしばらくはいつも私が愛用する小径で青梅街道より勾配は急だが、一気に登ってしまえばその先は平坦路となる。
かつてこの坂上には旧日向和田駅が開設され、この道は街道から駅へと向かう駅前通りとなっていたようだ。 坂の途中には山裾に墓地があり、その脇には何体かのお地蔵様が鎮座していた。
坂道が一段落して平坦になると、そこが初代の日向和田駅前である。 そのまま道なりに線路跡を進めば、左前方へ分岐して民家の間へ分け入る路地が見えて来る。 ルートからは外れるが、少々そちらへ寄り道を。
車道としてはすぐ行き止まりとなるが、その先に小さな跨線橋が架かっている。 昔は自転車でも通り抜けられたのだが、今はその手前入口に「この先、自転車・バイクの通行はご遠慮ください」と書かれた白い紙が貼られている。
跨線橋下の青梅線は、左手すぐで宮ノ平~日向和田(現)駅間の隧道へと突入。 緑が生い茂っていて判別しにくいが、ここのトンネルポータルは古風な煉瓦積みである。