木呂子　～ 晩秋の里山と小林道 ～

林道名は「勝呂・木呂子線」。 木呂子地区と山向こうの勝呂とを結ぶ作業林道だ。 さて、じっくりとサドルに腰を落ち着けて登り出すとするか。

林道とは言え綺麗な舗装で勾配も程よく、紅葉を見上げながらいい気分で登って行く。 カーブを曲がると向こうからオフロードバイクが1台やって来て、お互い静かに会釈してすれ違う、そんな山中。

林道ピークはいくつかあってどこがテッペンだか良く分からない。 ここは日陰で寒いから、写真を撮ったら早々に退散するとしよう。

下りもずっと舗装が続いていたが、林道終点近くなって数百メートルだけ若干の砂利道が残っていた。 振り返ると結構な勾配で、こちら側から登らなくて良かったと思う。

短い林道を走り抜け、里へ降りて来た。 人家のある場所へ出ると空気も暖かくてホッとする。 石垣の下に自転車を立て掛けて一休みしていると、どこからかラジオの声が聞こえて来た。

上勝呂地区の中心部まで下り着いた。 付近には重要文化財の古民家などもあるようだ。 彼方に見えているのは金勝山か。 とすると、その麓を八高線が走っている事になる。

国道に出て小川町方面へ進み、少し先で左折すれば再び八高線に突き当たる。 跨線橋から右手に見える竹沢駅は、とてもグッと来る構内配線をしている。 ここから輪行しても良いが、今日はまだ日が高いのでもう少し寄り道をして行くとするかな。