日本における初期のストリップは、美女が額縁の中に立ってポーズをとるものだった。 舞台では「ビヰナスの誕生」を演じている。 あさっての方を向いている荷風は帰るところだろうか。 この作品自体も額縁を覗くような形で鑑賞する仕組みが心憎い。
樋口一葉ゆかりの地として今でも残る、本郷・菊坂の井戸。 銭湯からの帰り路といった風情の女性が一葉だろうか。
間口一杯に商品を並べた小さな駄菓子屋。 奥ではこれまた小さなお婆さんが店番をしている。
…と思ったら、正座のまま居眠りをしておられた。 カネゴンの玩具がいい味出してる。
雪深い国、長野飯山の風景だという。 軒下につるされた大根の下には野沢菜を洗っている女性が二人。 古い木桶を使うお母さん、嫁さんの方はプラスチックのタライという芸の細かさ。
現在のキネマ通りをモチーフに、古老からの聞き取り調査なども行なって再現したもの。 青梅キネマ館は無くなってしまったが、青梅線の跨線橋へと続く坂道の風情は今も残る。(一部夕焼けモード使用)
夕暮れのキネマ通り、坂道を下って来る人たち、広場で遊ぶ子供。 仁王立ちのお母さんは、子供に向かって「早く帰っておいで」とどなってるんだろうか。