相模線:西寒川支線 (Part-1) |
さて、改札を出て橋上駅舎の窓からまずは一枚とカメラのスイッチを入れたが、ウィーンと一唸りした後うんともすんとも言わなくなってしまった。ん?これは西寒川の怨念か... と思いきや、何の事はない電池が切れている。あわてて買いに走るが、寂しい駅前にコンビニらしきものも見当たらず、どうしようかと思っていると、ありがたい事に小さなカメラ屋さんが一軒。
無事カメラは生き返って事なきを得、あらためて探索を開始。駅構内を良く見ると、西側に少し用地が広がっていて、側線も何本か残っている。現在は保線用の車両置場になっている様だが、ここはかつて砂利等の貨物扱いをしていた名残だろう。
1. 寒川橋上駅舎から構内を望む (画面左手奥が西寒川方向) |
2. 今や相模線の主役は205系 |
小さな踏切りを横目に、和菓子屋の前を通り過ぎるともう駅前の雰囲気は尽き、静かな住宅地へと入って来る。しばらく歩くと正面にガソリンスタンドが見えて来て、その脇からカーブした細い空地が分岐して来ている。
ここまでずっと相模線に寄り添って走って来た西寒川支線は、ここから左へとカーブをきり、相模川へ向かっていたようだ。この先は緑道となっており、路地裏にカーブした細い敷地が続いて行く。
3. カーブで分岐して来る西寒川支線跡 (画面後方の架線柱が相模線) |
4. この先は緑道となっている |
遠くから微かに、オルガンの音が風に乗って聞こえてくる。カーブを曲がった先に保育園があり、子供を迎えに来た若い親たちが道の上で談笑していた。
道は直線になり、敷石が遥か彼方までまっすぐに伸びているのが見通せる。すぐ脇に町工場があり、真っ黒な手の男性が何やら真っ黒な物体と格闘している。きっと日東化工の関係会社なのかも知れない。
やがて目の前に大きな公園が見えて来た。入口には「一之宮公園」と書いてあるが、その脇にはここから先、線路が当時のまま残されている。
5. まっすぐ伸びる廃線跡 |
6. 一之宮公園に保存されている線路 |