八王子界隈のなもの Part4  2000/10

 今回は、浅川の件への行き帰りで見付けた廃なものです。いつも走り慣れてる場所だからと油断して、地図を持たないで走ったものですから、この往復の途中で何度か道に迷ってしまいました。そんな中でいくつか面白いものも発見しましたので、ご紹介しましょう。鉄じゃないのも含めて。


-11 知られざるケーブルカー?
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 高尾近辺で無意識のうちに予定と違う沢筋へ迷いこんだら、突き当たったところは霊園だった。だが、入口からちょっと中を覗くとこんなものが見える。そう、これは墓地の急斜面に作られたケーブルカー? いや、種別から言うとモノレールなのか、いずれにしろ鉄道の仲間には違いない。

 どうやらやって来た人たちがそれぞれの墓へ参る時に、自分で釦を押して動かすものの様だ。突進して行って乗りたい衝動にかられたが、場所をわきまえて門前でそのままUターンして帰って来たのは心残りだった。


-12 伝統的な収穫風景
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 南浅川沿いに下って行くうちに突然サイクリングロードが途切れた。しょうがないちょっと先まで車道を迂回するか。。。と走ってるうちにどんどん川から離れてしまい、ついには中央高速のあたりまで。

 だがそこで、とても懐かしい風景に巡り合えた。最近は、この様にして稲藁を干している風景を目にする機会も減ったな。ビュンビュンと車の通過して行く高速道の土手を背景に、ここだけは時間が止まった様な世界を創っていた。


-13 八王子水道浄水場
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 南浅川と北浅川が合流する地点。たまたま通りかかったそのすぐ脇に、八王子水道浄水場のレトロな建物がどっしりと建っていた。その意匠は何様式と言うのだろうか、なかなか凝った造りだ。

 あるいは戦災にも耐え、この地で働き続けているのかも知れない。縦長の暗い窓の奥ではきっと、大きなモートルか何かが静かな唸りを上げ続けているのだらう。


-14 小宮駅貨物ホーム跡
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 八高線小宮駅の脇を通る主要地方道59号線は、線路の上を陸橋で越えている。この陸橋、歩道が階段なので元気の無い時は車道を突っ走る気力もなく、そんな時私は休憩がてら、下の小宮駅の前に出て一服する事が多い。

 ここは既にお役目を終えているが、太平洋セメントの専用積込施設が残っている。ホッパー,ホーム,倉庫と、3人トリオが揃って健在なのが嬉しいが、残念ながらその向こう側にあったレールは取り払われて久しい。



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