クリエータ ID: パスワード: ※クリエータ以外の方は投稿出来ません。 特集No. [37] 特集タイトル 特集URL 特集コメント 近年欧米でのLRT(新型路面電車)の復権が日本でも注目されるようになりました。1997年に熊本市電9700形ノンステップLRVが登場し、日本におけるLRT導入機運が一気に高まりました。以後、ドイツ製の輸入と日本のメーカーによる独自開発の低床車が各地に相次いで導入されてきました。この特集では、これからの日本の都市交通の未来を担う存在とも言えるLRV(新型低床路面電車)を最新型U3ALFAを含めて集めてみました。 一口に低床電車と言っても、二通りがあります。一つは従来型の台車を使い、台車間の床だけを低くする部分低床車。もう一つは特殊な台車とモーターを使い、車軸がなく左右の独立した車輪を駆動することにより、全車内を低床化した100%低床車です。部分低床車の方が、コストが安く、メンテも楽ですが、車内に段差ができるという欠点があります。100%低床車はバリアフリー化という観点では優れていますが、製造コストが高く、なおかつ独立車輪の技術が外国メーカーの特許となっているために、日本での製造は難しい面があります。 ドイツ製の低床車は、新潟トランシス(旧新潟鉄工)とアルナ工機が代理店になって輸入されています。現在、熊本、岡山、高岡にGT形と呼ばれる2連接車が、広島電鉄にコンビーノというフローティング構造(台車のなく、浮いているユニットがある)を持つ五連接車が導入されています。また、2006年にLRT化される富山港線にも高岡と同じGT形が導入されます。 日本型LRVは、まず1999年に東急世田谷線に300系が導入されました(東急車輌製)。300系では低床化をせず、逆にホームを嵩上げしてノンステップ化しました。2000年には名鉄美濃町線に、スロープを用いた800形が登場し、日本初のノンステップ車となりました。国内路面電車最大手のアルナ工機は、リトルダンサーシリーズをリリースし、鹿児島、高知、松山、長崎で採用されました。また、函館市電では、更新車ながら台車間をノンステップにした8100形が導入されました。 2004年11月には、かねてから開発を進めてきた国産LRV用車軸なし台車を採用した第1号のLRV、U3ALFAVehicleが落成しました。この車両は来年3月に広島電鉄グリーンムーバーmaxとしてデビューする予定です。 修正 削除