〜 昭和55年3月17日 西武鉄道の一番熱い日 (3) 〜

それでは、この時刻改正で どのような車両の大移動があったのか?

メインは黄色い3ドア車両達の大移動であり

新宿線には、
冷改HSC 701系/801系/401系が集結。

池袋線には、
旧101系/新101系がすべて集結。

非冷房の赤電では、551系/601系が すべて池袋線に集結した。

701系に関しては5本が池袋線に残留、 ただこれらは未改造の赤電ではないかと思われる。 詳細は不明。

3/17は月曜日であり、週明けの通勤.通学に合わせた 時刻改正と車両移動であったが 既に3/15土曜日の午後から入れ替えが始まったそうで 移籍した車両は両線で運用を開始していたと記憶する。 わたしは新宿線ユ−ザ−で、3/16日曜日頃に401系に乗ってみた。 数日前までは黄色にベ−ジュのツ−トンカラ−が 黄色1色の車体に変わり新鮮さを感じると共に妙な違和感を 感じていた。当時、冷改701系列と401系はすべて池袋線で 走行していた為である。車内化粧板も黄色系からピンク系に戻って 懐かしくもあり不思議な感じがしたものである。 新宿線での編成は西武新宿寄り401系+701系の6連が多かった。 池袋線は、旧101+新101の8連や新旧4+4や旧6+新2などが多かったよう。

旧2000系はまだ6連のままで、(8連固定化や2連がデビュ−したのは昭和58年)

101系の8連=301系は昭和55年12月、3000系は昭和58年デビュ−なので この頃はまだ8連固定は無く、先頭車同士を繋いだ編成がバラエティ−に富んでいた。

Photo
旧101系 急行池袋行き 2004年のツ−トン復活塗装車
(ひゆい父様よりの提供画像)

翌年昭和56年には601系も中間ユニットを701系6連化の組み込みも完了し (この時のクハはすべて廃車)601系は形式消滅、551系については 4連は消えていったものの、クモハ551の一部はその後451系廃車に伴い再び相棒を失った クハ1651と2連を組み晩年多摩川線で走行していたが廃車となった。 廃車後に一畑電鉄や流山電鉄で余生を送った仲間もいたのである。 追加の6連化3編成分は701系のラストナンバ−3本から組み込み その副産物で、余剰となったクハ1701を改造した新501系も3編成 デビュ−して多彩な編成バリエ−ションを見せてくれた。

赤のまま残っていた701系列と411系も順次HSC化改造され (411系は昭和56年までにすべて401系化)これらはすべて新宿線に配属。 他の451系や551系.571系の旧性能車も昭和59年〜63年に廃車され 17メ−トルが幸いして生き残っていた多摩湖線国分寺方の351系更新車も 平成2年初夏に遂に引退して行ったのは記憶に新しいところである。 こうして赤い西武電車は姿を消して行った。

昭和55年3月31日の車両配置は下記の通り。

当時451系2連の相棒であった半鋼車クハ1411系は すでに廃車されて、変わりに前期701系の601系中間ユニット組み込み6連化で 余剰となったクハ1601がクハ1651系に改造されて編成を組んでいた。




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