1987年の秩父鉱業専用線跡 

 廃線探訪のページを拝見し、実に興味深く改めて関心させられました。
 既存であるJTBキャンブックス「鉄道廃線跡を歩く」が6巻で終わってしまいまだなにか物足りないと思っていた矢先、貴方のHPを発見した喜びは隠せません。

 申し遅れましたが私は埼玉県は東上線・富士見市に在住します「清水」と申します。
 私はいわゆる「マニア」とか「鉄ちゃん」ではないのですが、こと廃線跡に関しては異常に興味を示す(?)な者なのです。(専門用語などの知識はほとんど皆無)
 廃線跡は自分で実際に訪れたことがあるのは近場だけで、ほとんどが書籍などによるメディアで潤している次第です。

 その中で、秩父鉱業専用線は廃止後の '87年に訪れてみました。
 高坂駅より東松山方向を左に分岐して・・・県道沿いに進み・・関越道を跨ぐ陸橋が現れる・・・。 鉄道廃線跡を歩くVI にもこの路線が取り上げられておりまして、「橋梁上にはレールがそのまま残っていると推察される・・」とありますが、覗いて見たところレールは完全に取り外されバラストのみとなっています。
 橋の先は草ぼうぼうで前に進むのがやっとの始末。ふと気が付くとおそらく鉄道に関係していたと思われる木造の朽ち果てた小屋もありました。
 やがて鉱業所の葛袋に到着しますが、H.Kuma様も鉄道廃線跡を歩くVI の文献でもここで探訪を終えてしまっているのが残念です。なぜならここは中間地点で、この先まだ2qほど路盤が残っているからなのです。
 >まるでトンネルのように、道路とアンダークロスする場所、>見通しが悪く現役時代にはさぞかし危険だったと思われる踏切跡、>小高い山に沿って緩くカーブを描く道床、>3〜5mあろうか赤茶色の橋梁、>ちいさな切り通しなどなど・・・遺構とおぼしきものが数多く残されているのです。


Photo   ■葛袋3号橋
 撮影ポイントはみなさん一緒ですね。

Photo   ■葛袋3号橋内部
 実はここ出入り口に高い金網が張られていたのですが、大人一人がやっと通れるよう破られており、そこから有り難く撮らせていただきました。

Photo   ■中間駅(?)の葛袋近辺
 抜き取られたキロポストが痛々しい。

Photo   ■橋梁
 赤錆びた鉄板の下は舗装路でした。

Photo   ■高本駅跡(?)
 架線柱は何本か残っており、大型トラックが何台も行き交っておりました・・・・。


 以上、画像は写真よりの複写で鮮明ではないと存じます。
 実はこれらのものは今まで誰にも見せたことがございません。そこで廃線跡に熟知されている皆様にぜひ見て頂きたいと思ったわけです。

富士見市:清水


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