平成14年夏、35℃を越える暑い中、鹿児島本線の所々に残る煉瓦造り遺構の一つ、矢部川の堤防に残る橋桁とアーチ橋部分を見て来ました。この部分が開通したのは明治24年。電化完了は昭和40年、複線化完了は昭和43年です。
写真1. |
■写真1.は、線路より川下から、博多(船小屋駅)方面の橋桁と、旧線(草木が茂っている部分)です。 |
写真2. |
■写真2.は、同じ所から、熊本(瀬高駅)方面の旧線(草木が茂っている部分)で、矢部川堤防まで続いています。 |
写真2.(桁拡大) |
■写真2.(桁拡大)は、2.の橋桁部分を拡大したものです。 |
写真3. |
■写真3.は、写真1.と2.の間にある橋脚です。堂々とした立派な物です。 |
写真4. |
■写真4.は、少し矢部川寄りにある煉瓦造りのアーチ橋で、現本線のコンクリート橋脚下から撮った物です。草が相当茂っていますが、煉瓦自体はズレやひび割れ抜け落ちも無く、こちらも立派な物です。 |
今回撮影した煉瓦遺構が、開通当時の物かどうかは不明ですが、川の中や周囲に、それ以前の遺構を感じさせる物は無いので、ひょっとしたら当時の物かもしれません。 長く生き残ってきたこれら煉瓦造りの遺構ですが、ひょっとしたら近く無くなるかもしれません。と云うのも、この付近を通る予定の九州新幹線の路線は、現路線の上に高架で造る予定だからです。 もし行かれる方がいらっしゃいましたら(いないと思うなぁ笑)JR船小屋駅で下車し、線路沿いに約1.2km下ったところです。