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横田基地線(熊川倉庫専用線) 1997/08


 拝島のヤードから分岐し、横田基地へと続く引込線がある。米軍の燃料輸送を担って来たこの線自体はまだ廃線とは言えず(^^;)、ここに載せるのには抵抗がある。しかし、一応前身が「熊川倉庫専用線」という事で廃止された区間も存在する事だし、まぁ許してもらおう。

 歴史的にはまず、陸軍航空廠の熊川燃料倉庫という施設がこの地に出来、そこへ燃料輸送の目的で八高線からの専用線(運行管理は青梅鉄道)が引かれた。
 その後、陸軍多摩飛行場が出来、それが戦後に米軍横田基地となり、この燃料倉庫もその敷地内となった。米軍はこの専用線を途中から分岐させ、基地の奥へと線路を伸ばしたが、後に元の熊川倉庫専用線の先端部分は廃止され、現在の形となったわけだ。


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 さて、例によって自転車で現地へと出かけるが、最近こっち方面へ出る時は、青梅線の線路脇の道をずっと走る事にしている。車の少ないのも理由の一つだが、やはり行き交う電車を眺めながら走れるというのが魅力だ。この日もそのルートをとり、早朝の拝島駅に到着。

 まずは、非常にシンプルな(簡素な、とも言う)拝島駅北口へ行ってみる。DD51 重連の憩うヤードから分岐した基地線は、八高線を渡り、さらに西武線を平面クロスしてこちらにやって来る。さすがにしっかりした路盤だ。

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 駅のロータリーのまん前を堂々と踏切で通過し、短いガーダー橋で玉川上水を渡る。この辺りは見通すと線路がまっすぐだが、結構住宅の密集した地域を通過しており、小さな踏切が数多く並んでいた。遮断機の無い所も多い。そんなわけもあって、燃料輸送列車が運転される時は、DL のデッキに左右 2名の見張り役が旗を持って添乗する様だ。
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 その踏切の各所に見られるのがこの立て札。「アメリカ合衆国空軍施設」として、線路上への立ち入りは禁止されている。(もちろんそうでなくとも線路へは立ち入るべからずではあるが。)

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