SLランド 

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 古いアルバムをめくっていたら、こんな写真が出て来ました。これは、おそらく日本最高所を走る蒸気機関車です。場所は野辺山。あのJR小海線にある、日本最高地点の踏切の近くの R141 脇。「野辺山SLランド」という施設の中で走っています。

 ある夏、家族で清里へ泊まったんですが、そのおり付近をドライブしてたらたまたまここの看板を発見して、飛び込んだわけです。最初、よく催し物なんかで引っ張りだされる、模型の機関車かなんかを走らせてるのか... とたかをくくっていたんですが、行ってみるとちゃんとした機関車でビックリ。

 さっそく乗車券を買って客車の車内で待ちます。機関車はもう蒸気が上がっており、いつでも出発出来る体勢です。しばらくすると、機関手のおじさんがやって来て、ガタンっとスタート。ほぼ楕円形の線路をゴロゴロと半周ほどすると、信号所らしき所で一時停止。もちろん列車交換なんかありませんが、そのまま走り切っちゃうと余りにも時間が短いからなのか...。しばらく停車して再度ガタンと出発。左カーブを曲がりきるとホームに戻ってオシマイ。(記憶曖昧ですが、ひょっとしてもう一周したかも)

 ちょっと距離の短いのが物足りないですが、線路まわりはなかなかの本格的な雰囲気を持っておりました。ここの機関車はベルギー製の Cタンクで、台湾の精糖会社で廃車になったのをレストアしたものだそうです。軌間は 762mm のナローゲージ。当初ボイラーを修理して使うはずだったのが、認可が難しい関係から、新品の別ボイラーをキャブに載せて動かしています。そのため、運転室の後部が異常に大きいのです。

 ここには他に、木曽森林のディーゼルロコ酒井君や、自分でマスコンを握り家族を乗せて走らせる(あぁお父さん尊敬!)事の出来る模型列車などがあり、「鉄」な方にはお勧めの場所ではないでしょうか。



参考:
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