遠鉄、静鉄、石松電車 (3)

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掛川から東海道線に乗って静岡まで戻って来たところで、13時をまわってしまった。 これから静鉄で新清水へと向かうのだが、JRの静岡駅から静鉄の新静岡駅まで歩いて移動しなければならない。 大した距離ではないが、お腹もすいたので、どこか駅前で腹ごしらえでもしてからにしようか。

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というわけで色々と探したが、結局構内の店でお約束の静岡おでん定食800円なり。 黒はんぺんと牛スジに、だし粉が旨~い。 でも定食の場合はおでんつゆが無いので、私としては何となく物足りない。

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新静岡駅までは徒歩で10分弱位だが、以前の勘で進んだら少々迷ってしまった。 ようやくたどり着いた入口は、何だか前に見た記憶とだいぶ違うな… 後で調べると、いつの間にか駅ビルが建て替わっていたのだ。

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新静岡駅ホームは2面3線で、昼間は中央の線路を使用して乗降分離を行なっている様だ。 入線して来たのは静鉄の顔とも言える1000形電車、2両編成ながら大手私鉄電車にも引けを取らない18m級のステンレス車だ。

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5~6分ほど乗って長沼駅で途中下車、電車基地と工場のある重要駅。 下り新清水方面のみ、追い抜きも可能な構造の島式ホームになっている。 この駅は駅員が配置されているそうだが、見たところは限りなく無人風な佇まい。

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下りホーム安全柵の向こうには電車基地の留置線が広がる。 最近は1000形もラッピングにより、外観に多少バリエーションが出て来た様だ。 歴史に残る自社製電車も、ここ長沼工場で作られたわけだ。

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雨もやんだ事だし、少し長沼工場の周囲を散歩してみる。 が、意外と住宅に囲まれていて、敷地に近づける場所は限られていた。 踏切脇から覗いてみると、線路末端に古い無蓋車が押し込まれているのが見えた。

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グルリと周って駅に戻る途中、新静岡へ向かって走り去る新型電車が見えた。 ここから上り方の区間は 2編成しか入っていないので、1本列車をやり過ごせば乗れる筈と考えて待つ。 やがてA3000形の赤編成がやって来た。

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A3000は現在2編成が走り始めているが、この苺色の「Passion Red」は 3月に運行開始されたばかりの2号編成だ。 さすがに出来たてだけあって車内はピカピカで、新車のいい匂いがする。
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実は長沼駅で待っている間に新車をもう一本見送ったので、乗っているこの電車のすぐ後ろを走っている事が分かっている。 どこかで次の電車を待とうかと考えていると、この桜橋駅のホーム構造が面白かったので降りてみた。

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日中でも 6分ダイヤというフリークエントぶりは、こういう時にありがたい。 暇を持て余す間もなく、1号編成の「Clear Blue」がやって来た。 これは静岡を象徴する富士山をモチーフにしたカラーとの事である。

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桜橋からは二駅でもう終点の新清水に到着。 少々物足りないが、約40年振りとなる静岡鉄道の新型車両に2編成とも乗れたので良しとしよう。 いずれは現行の全電車が置き換わるそうだから、1000形の方も見納めとなる日が近い。

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新清水駅は、手狭ながら終端駅の貫録を備えている。 かつてはここから市内線の路面電車も発着していたわけで、往時の賑わいが想像される。 さて、これからJR清水駅まで10分ほどの散歩を楽しんだ後、JRで静岡へと戻ろうか。(終)

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