当時は踏み切りで渡っていたんでしょうか、その青梅街道を越えた先から、線路は今の安田火災ビルの前をゆるい右カーブで回り込んで行きます。その安田火災ビルの前には、リクルートスーツに身を固めた女子大生と思われる列が出来ていましたが、会社説明会でもあるのかな。華やいだ雰囲気の中にも、何やらピンとした緊張感が周囲にまで漂って来ます。
その列の前を過ぎて、新宿センタービルの方へと向います。ここからは浄水場の敷地内に入り、終端点までほぼ一直線。センタービル前は北側のロビー、あるいはその前庭あたりを突き抜けていた事になるのですが、特にこれといった遺構は残っていません(あたりまえ)。(Photo.4)
この付近、現在の各高層ビルは浄水場の濾過池の底から建っているような恰好になるので、地平面と一階が一致せずにかなりややこしい事になってます。当事の線路は当然地上(池の淵)ですので、良くテレビのロケなんかで使われている、南北方向の高架(というか地上)道路が同一面となるかな。
次の新宿三井ビルは敷地に対して北寄りに建っているため、線路跡はビル南側のテラス付近。このビルは地下広場がそのまま吹き抜けとなってオープンカフェしてるので、近在の勤め人たちにとっては昼休みの憩いの場、私も何度か白いチェアにはお世話になった事があります。(Photo.5)
線路はここにくつろぐ人たちを見下ろしつつ、上のロイヤルホスト/シズラーの裏手を通りぬけ、隣の住友三角ビルへと続きます。(Photo.6)
Photo.6 廃線跡はビルと右手別館の間あたりか。 |
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