Page 4/6
草生す線路の風景

Photo

家は二階の窓が開いているのか、風に乗って高校野球の中継がかすかに聞こえて来ます。あそこの二階の窓からだったら、きっと駅に出入りする列車が面白く俯瞰出来そうだな... なんて考えながら風景を想像してしまいました。さて、今日はそれほど蒸し暑くはないけれど、さすがに夏の陽射しの下に長時間いるのはつらくなって来たので、さっきの緑道まで戻って少しベンチで涼むとしましょうか。。。

Image

予想外に快適な木陰で、少々居眠りをしてしまった。葉っぱの間から見上げる空に、いつの間にか夕方の気配がそこはかとなく漂っています。起き上がり、道路へ出て、工場のタンク前を歩いて行く。ふと見ると、警報機も何も無いのでわかりませんでしたが、ここにも鈍い色のレールが 2本、道路を横切っているのに気づきます。こちら側には銀色のゲートがあり、その足元へ線路は吸い込まれて、先ほどの草地の方へとカーブしつつ延びているのです。



Photo

反対側はどうなっているのかと道路を渡って行き、その先を遠望してみます。カーブを曲がりきった線路は車道に沿って少し進み、その向こうの方は何本かの線路が並んでヤード状になっているようでした。おや?柵の外側にリュックを背負った人影が...。近くの灌木には自転車が立てかけてある。草むらの中には枕木らしきものが見えるので、ここにも以前は線路が敷かれていたのでしょうか。



Image 次へ


ButtonBack to Rail Page