2010年度開業予定の成田新高速鉄道線ですが、連休明けの週末に印旛沼周辺を自転車で散歩する機会がありましたので、ついでに少し工事状況を覗いて来ました。 区間で言うと成田新高速鉄道整備事業における成田高速鉄道アクセス株式会社の路線部分(ああややこし…)、現在工事中である印旛日本医大駅~成田空港高速鉄道接続点までの間です。 では、以下見たままレポートでお送りします。
1. 今回は実家に帰省したついでなので車での現地入り。 デポ地はここ、印旛村の松虫姫公園(思えばかつて印旛松虫という駅名候補もありましたね)。 着いたのがお昼近くだったので、コンビニで買出しをして公園内の緑の木陰で昼食を。
2. 公園を出た所の車道上で既に北総線からの延長工事現場が見渡せます。 向こうのとんがり屋根が現時点の終点、ご存じ印旛日本医大駅。 私の立ってる道路下は北総線部分とほぼ同じ幅で広く開削されて陸橋状態。
3. 同じ場所から成田方面を望んだところ。 手前から緩やかに下りつつ、もう一つ向こうの丘を切り崩して抜けて行きます。 鉄道とその両サイドの道路もそのまま北千葉道路として延長され、成田空港へと繋がるそうです。
4. 本来の目的地である印旛沼へと向かいます。 印旛沼は干拓により現在二つに分断されており、その間を印旛捷水路がショートカットで結んでいます。 この区間は丘陵地を貫いている為に渓谷の様相を呈してていい感じ。 下の左岸に自転車道が見えてますね。
5. その捷水路沿いに甚平大橋の方へ向かうと、左手の丘陵地の方から工事中の高架橋がゆるやかに下って来ていました。 あたりは谷戸状の地形で、田んぼの中からは蛙の合唱が賑やかに聞こえて来ます。
6. 印旛捷水路を渡る箇所は既にがっしりとしたトラス橋が架かってました。 これはちょっと意外でしたが、良く考えて見ると水路上をしかも斜めに通過するため間に橋脚を設置するのが困難で、ここは大径間で一気に跨ぐ必要があったのではないかと。
7. その先の印旛沼本体を渡る所はこんな感じ、水の中に橋脚が造られつつあります。 まだ構造が良く分かりませんが、どんな橋になるのでしょう。 渡河(渡沼?)する幅としては印旛捷水路の三倍位ありそうです。 甚平渡しの旧跡はこの向こう側となります。
8. 印旛沼を渡った後は一面の水田の中を突き進んで行きます。 丘陵地から下って来てこのあたりは、直線だし民家も少ないのでスピードが出そうな場所ですね。 時速160kmで疾走して行く新スカイライナーは絵になる事でしょう。
9. 丘の上なので自転車では結構いい汗かかされましたが、新駅予定地まで足を伸ばしてみました。 既に対向式のホームらしき構造体が見えてます。 中央2線は通過線になるとの事。 先日正式な駅名が「成田湯川(なりたゆかわ)」に決定されました。
10. ここは成田線との交差部になってますが、JRは駅を作るんでしょうかね? 何れにしろ成田ニュータウンに住む友人は、あまり使う機会はなさそう… と言ってましたが。 左手の橋脚は北千葉道路のもの。
11. その先は印旛沼からもかなり離れてしまうので、時間の都合でカット。 写真は以前撮った土屋付近の高架橋端部、長らく放置されていた新幹線用の三階部分がようやく使われる事になるのかな? 右手から成田線が進入して来てますが、この先で新NEXとの併走シーンは見られるのでしょうか。
12. 印旛沼周辺は田園地帯のそこかしこに立派な松の木があります。 写真撮り忘れましたが、甚平渡し跡の周辺も水神の森(!)と呼ばれており、日本の名松百選にも入っている立派な松の大樹が並んでいました。