旧長野原線 1997/05 ButtonPop Up Map

 日本一短いトンネルがある事でも有名な吾妻線は昔、長野原線と呼ばれていた。現在、渋川から大前まで運行されているが、以前は長野原から白砂川沿いを北上し太子(おおし)まで行っていた(長野原〜大前間はその後開通)。草津北方の元山鉱山から出る鉄鉱石を運搬するのが主な任務だったという。S.45(1970)に運行が休止され、その後廃止となった。
 今回は草軽電鉄探訪の前オプションとして行ったため、あまりじっくりと探索する余裕がなかったが、終点の太子駅跡では色々と面白い話しも聞く事が出来た。

(写真:1)
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 「あんたらもの好きねぇ〜」そう言っておばちゃんは笑った。しかしその笑みは我々を嘲笑しているのではなく、「良く来たねぇ」と言っている様に(少なくとも私には ^^;)見えた。


 この朝われわれ旧長野原線冒険団は、吾妻線の長野原草津口駅前に集結した。メンバーは、私と飛びり参加の Kintaroさん、もはや廃鉄も堂に入った松井さん、毎回記念グッズを用意してくれる小道具の松さん、そして筑波でズッポリこの道にハマってしまったジークさん。自転車を組み立ててさぁ、出発。
 行き先は太子。長野原から白砂川沿いを野反湖の方へ向かい、暮坂峠への道を分ける手前だ。冒険団の一行は、ミニベロ・スポルティフ・MTB・パスハンの混合編成で進んで行く。


(写真:2)
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 国道を右折して吾妻線のガードをくぐると、早速目の前にコンクリートの遺構が出現。思わずよじ登ってしまったが、これが旧線が白砂川を渡る鉄橋へと続く取り付き部だった。
(写真:3)
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 当然、眼下に深〜い谷が現れ、高所恐怖症の私は後ずさりするしかない。でもその先には真っ赤なガーダー橋がしっかりと残っており、一同大満足。
(写真:4)
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 しばらく線路跡の対岸の道を行くが、道が白砂川を渡ると線路跡が左手後方から寄り添って来て、右手の細い道へと分け入って行く。ここからは現在も生活道として使われており、なかなかの雰囲気。最初、線路跡かどうか疑いつつ進んで行ったが、しばらく行くと・・・

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