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 9mmゲージとレイアウト 

 "Nゲージ"と書かずに"9mmゲージ"と書くところにこだわりがある。これは、"ジーンズ"と言わずに"ジーパン"と言うのに似ている。(そうかぁ?)

 そもそも私が9mmゲージを始めたのは、確か...えぇっと......いつだっけ、小学6年生の頃かな。どっかでも書いた様に、最初に買ったのは EF70 である。それから、コキフ10000。しばらくこれで編成(と言う程のものでもないが)を組んで遊んでいたが、その後車輌方面では キハ20,EF65+20系客車 等へと展開して行った。

 一方、9mmゲージへと走った本来の目標として、レイアウトの制作というのは常に念頭にあった。

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 そこで一念発起して最初に作ったレイアウトがコレ。う〜ん、何というシンプル(^^;)。木枠に定尺ベニヤを打ちつけたパネルに、線路を虫ピンかなんかで固定してグルッと一周。駅と山と鉄橋のある、ありがちな小型レイアウトだった。山は確か発泡スチロール板を溶かして成形したもの。鉄橋とホーム以外は、ストラクチャー類はほとんど無かったと思う。


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 二代目はこんなの。はやりのTバー工法(だったかな?)で作った台枠に組み付けた本体に組立式の延長部を継ぎ足すと、四畳半の部屋一杯に広がるという家族大ひんしゅく型。収納時でも部屋の半分近くを占めており、おかげで掃除の手間が半分で済むというメリットもあった。

 プランも欲張っており、最初に作った本体のみの運転では、山麓の駅から小エンドレスを経てループ、スイッチバックがあり、山上の終端駅へ至るという point to point。延長部を組み込むと、長距離の複線区間を含む大エンドレスが出来て、2列車の同時運転も可能だった。これが中学生の頃。


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 そして大学に入り、鉄研の運転用として作ったのがこれ。組立式線路の中に組み込まれるモジュール2つの構成で、接合時の全長約4mと巨大なものだった。収納時は片方をえいやっと180度ひっくりかえすと、密閉した箱になるというアイディア商品。


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 線路配置としては、幹線に非電化の支線が合流する地方都市の駅という想定で、1ブロックに2面3線のホームを、もう1ブロックに渓谷とトンネルを設けた。素材にはグリーンマックス等のプラ製品を多用したが、駅本屋や駅前の建物などは全て私が白ボールからけがいて作った。


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 渓谷を渡る上路トラスは真鍮の角材を半田付けして自作し、トンネルポータルも一部紙粘土の自作、地形はプラスターの地にスポンジちぎり植えの森で表現した。


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 しかしこの箱構造、アイディアは良かったが走行時の反響音がもの凄いのが欠点だった。なんたってスピーカーボックスみたいな物なんで、無理もないのだが。

 ちなみにこのレイアウトは、鉄道模型趣味(TMS)の第2回レイアウトコンテストに応募し、No.375号 に掲載された。



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