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京成八幡駅ビル

- 京成八幡あたり -

 京成八幡は学校の帰りに良く途中下車し、道草をした場所だ。駅ビルの京成百貨店が今も何とか健在なのは嬉しいが、都営新宿線との人の流れが出来て、多少は影響があったのだろうか。
 当時主に足を向けたのは、書店や大型店の並ぶ国鉄本八幡駅方面だったが、今日は逆方向、京成の駅の北側を少しブラブラしてみる。

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思わずシャッタを

 このあたり、京成以南はどちらかと言うと商業地域だが、この先は閑静な住宅地となる。話しによれば阪急の芦屋川〜六甲付近の雰囲気にも似ているというこの区間、京成は砂地に松の多い高級住宅地の中を走る。
 ここ八幡はかの「墨東綺譚」等で著名な永井荷風が晩年に住んでいた場所としても知られているが、彼が浅草に出るのにもっぱら利用したのは京成電車だったようだ。足しげく通った「大黒屋」は今も駅裏で営業中、ここで荷風ゆかりのカツ丼を食すのもまた良し。

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八幡駅と大黒屋

 歩いていると駅裏手の踏切り際で、ひび割れた看板にその歴史をかなりシッカリと(^^;)刻んだ商店を見付けた。営業しているのかどうか定かでなかったが、この日は雨戸が閉ざされていた。
 京成百貨店の中を少し冷やかし、2階出口からちょっと階段を上れば目の前が八幡駅の改札口。

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構内踏切りの鬼越駅


 一区間だけ乗って次の鬼越で下車。鬼越とは凄味のある地名だが、由来は何なのだろう。駅は島式一面のシンプルなもので、跨線橋もなく構内踏切りが未だに使われている。急行も止まらない地味な駅だが、ニッケの工場跡地に出来た大ショッピングセンター「コルトンプラザ」へはここが一番近い。それとこのあたり、東葛人車鉄道が通り抜けていた場所でもあるのだが、かつてその駅があったのもここ鬼越である。

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真間川の古風な橋

 この駅も実際何度か乗り降りしているが、そのうちの数度は併願校として受けたこの近辺の私立校への行き帰り。駅の近くには江戸川の支流、真間川が流れており、この川岸を辿って学校まで行ったもんだ。その頃を思い出し、少し川のほとりを歩いてみた。ここへは花の季節にも一度赴いた事があるが、両岸から川を覆う様に迫り出した桜が満開で、その向こうを京成の赤い電車が疾走して行ったっけ。

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春は桜の名所なのだ

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