パサージュを抜けると、いよいよ目の前に一番ゲージの巨大レイアウト「いちばんテツモパーク」の世界が広がる。 作り込まれた車両達は実物と同様の台車機構を持ち、その鉄車輪が鉄のレール上を走る際に奏でる音は限りなく本物に近い。 電車や電気機関車は実際に架線からパンタグラフで集電をしており、そこも信太郎氏の拘りを感じる。 時間により昼から夕方、そして夜景へと展開する実感的な街並みには多くの市民が配置され、それぞれの生活を営んでいる。
レイアウト室の壁面に埋め込まれる形で、信太郎氏の自宅にある模型工房が再現されている。 実際の場所は自宅レイアウト「シャングリ・ラ鉄道」の台枠下に位置しており、置かれている工具は主にお気に入りのドイツ製だったという。
いちばんテツモパークを抜けると次の展示室がこの「横浜ジオラマ」だ。 一番ゲージを見慣れてしまった目には一瞬Nゲージかと錯覚してしまうが、実際はHOのレイアウトである。 旧横浜(現桜木町)駅の周辺をモデルに、街並みを再現している。
最後に、「いちばんテツモパーク」を撮ったムービーを短編一本にまとめてアップしたので掲載しておこう。 やはりこういった模型は実際に走っている姿を見てこそ、その面白味が伝わるのではないだろうか。 三脚が使えない場所ゆえ、かなり手振れしてしまっている点はご容赦願いたい。
参考リンク: 「とんでもない鉄道模型とすごいテレビ電話の話。」信太郎氏長男で実業家の原丈人氏と糸井重里氏のほぼ日での対談。 第1回~第4回にかけて、丈人氏の語る父のエピソードがぶっ飛んでいてとても面白い。