八高線(箱根ヶ崎付近の付替え) 1997/09
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 東福生を出て箱根ヶ崎へ向かう八高線の下り電車は、右手に横田基地が見えて来る頃、左へ左へとカーブを始める。基地内の滑走路とほぼ平行になった後、R16 と共に今度は右カーブに入るが、しばらく行くと両サイドに壁のある区間を通過。次には再び左カーブを走って、そのまま箱根ヶ崎駅構内へと入って行く。

 現在の八高線ではこの様な車窓が展開するが、横田基地が出来る前は、地図に示す通りこの区間は直線で結ばれていた。さすがにこの廃線跡、容易に探索に入って行く事は出来ないが、付近を通りかかる機会があったので、現在線の状況を追ってみた。


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 まずは写真-1 の地点。東福生からずっと直線で走って来た線路が、ここから迂回ルートに入る。踏切を越えた所で左へ左へとカーブして、写真右手の怪しい樹林帯の延びる方向からどんどん離れて行くのがわかる。

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 左カーブが終ると一転して右カーブに入り、それを抜けると滑走路の延長線上に達する。ここには以前トンネルがあり、飛行機からの落下物等から列車を守っていたが、電化の際に架線を通すため、上部が切り開かれてしまった。
 現在は左右の擁壁だけが残っている状態で、ま、これも一種の遺構と言えるだろう。飛行機が落ちた時なんかは、左右の壁がつっかえ棒になって車輌を守ってくれるかな... という期待はあるが。しかし、平行する国道には昔から何の対策もされてないのが、ちょっとアンバランスではある。写真-2 が元トンネルの東福生側入口、写真-3 が反対側。

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 箱根ヶ崎駅の手前で東福生方向を振り返る。旧線は画面のフレーム外側だが、写真左側にチラリと写っている果樹園の敷地の中を通っていたようだ。
 写真は、八高線から青梅・中央線を経由して東京まで行く直通の 201系。八高線に 201系が走っているのは初めて見た。
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