Photo Photo Photo
photo
 

さて、電車の時間を考慮するとそろそろ富士見駅へ向けて下り出さねばならない。 なかなか「熱い」一日となったが、息せき切って走ったせいで高原の空気も充分過ぎるほど吸い込んだ事だし良しとしようか。 原村の交差点から八ヶ岳エコーライン方面へ、一部走りやすそうな脇道にそれたりしながら重力に身を任せて下って行く。 後で調べたら、偶然にもこれが森林鉄道とほぼ同じルートをトレースしていたようで何だか嬉しくなった。 過去にも何度かそういう経験をしているが、自転車向きのコースを選ぶとそれが鉄道線路跡と一致する確率は結構高い気がする。

途中で、かつて堀辰雄や竹久夢二他著名作家が結核で療養していたという富士見高原病院(旧富士見高原療養所)をちょっと覗いてみたあと、駅へ辿りついてご苦労さんと自転車を輪行袋に詰め込んだ。 手際よく荷支度を完了するも、余裕を見過ぎて下って来たせいで次の電車はまだ一時間以上先。 洗面所で顔を洗ってサッパリし、白木のベンチが気持ちいい駅の待合室で一人サイダーを飲み干すと、喉の奥でかすかに夏の味がした。  (終わり)

buttonBack to Rail page