駅前の交差点を左に折れて通りに出るとすぐコンビニがあったので、今のうちにお昼の食糧を確保しておくことにした。 大手チェーン店だがおそらく元は地元の酒屋か何かだったと思われるのは、レジを打ってくれたおばちゃんがやけに素朴で親身な感じの応対だったこと。 ここで購入したのはお握り2個入りのパック、そして食後のデザートに黒蜜のゼリーを添えた。
駅前の商店街を外れると道路はすぐに中央本線の上を渡る。 陸橋から上り方面の線路敷を見ると、ここでもう旧線が左へカーブを描いて離れて行く跡が観察出来る。 自転車を押して脇の砂利道を進むと、線路は切り通し状で徐々に高度を下げ、やがて草叢の奥で黒い口を開けるトンネルへと没して行った。
実は数日前準備の為に国土地理院の5万図「八ヶ岳」を見た時に、少々ビックリさせられた事がある。 地図上に旧線の痕跡ぐらい載っているかと思ったのだが、全くそれらしき記載が無かったのだ。 だがよく見るとその地図は昭和52年の編集で旧線がまだ現役の時代、載っていないのは新線の方だというオチであった。 そう言えばここでは中央道も工事中の記載になっていて、いやはや、サイクリング初心者の頃に購入したままとは言え、何とも古い地図を持っていたものだ。