東武大師線

2014/09
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西新井駅の橋上駅舎内、伊勢崎線と大師線ホームの間を隔てる連絡通路には改札がある。 伊勢崎線を降りて来た人が駅の出口と間違ってうっかり出てしまわないかと心配になるが、実はここ、隣の大師前駅出入口に相当する改札なのだ。

どういう事かと言うと、まず大師前は無人駅である。 そして大師線はここ西新井と大師前の間に駅が無く、一区間で閉じている。 さらに、大師線は終日の線内折返し運用で、伊勢崎線からは完全に分離している。 よって、大師前から電車に乗った客は西新井のホームに降りたら、後は跨線橋へ向かうしか行き場がない。 従ってそこまで乗って来た料金をここで加算徴収すれば良いとする合理的な運用だ。 逆に大師前へ向かう客は先に運賃を精算した上で電車に乗り、降りたら後はフリーパスで駅を出て行く事になる。

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西新井駅にある大師線改札口。改札奥で右手に階段を降りると大師線ホームとなる。改札左脇に有人対応用の窓口が見える。手前左の階段は伊勢崎線下りホームへのもの。

実際、大師前駅にも昔の改札口の設備が残っているが、これは自動改札になる前の時代のもので、今は使われていない。 ではそちらに自動改札を設けて集札したら良いではないかと思うが、無人駅なので何か事が起きた場合の対応が難しいわけだ。

近頃は遠隔端末などを使って会話して対応する駅も多いが、この駅は普段から年配者も多く客層が特殊である。 それなら、駅員が直接対応できる西新井で精算を行なってしまおうという案は、なかなか合理的に考えられていて賢明とも言える。

これは、大師前駅の改札口が電車に乗って西新井まで出張して来たような状態、と表現してしまってもいいかもしれない。 さすがに初詣の時期など大勢の参拝客がやって来ると予想される時は、臨時に駅員を配して改札を行なうようであるが。

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やけに広い大師前駅のホームは多客時対応の為か。元々1面2線で作られたが、2番線側に蓋をしてホームを拡張したようだ。

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