1950年代に起きた空前の二眼レフブームの火付け役となったのがこのカメラ、リコーフレックスシリーズだ。それまで数万円は下らない高級品だったカメラを一気に一万円以下(フレックスV型)の値段に下げ、買い求める人で長蛇の列が出来たというミリオンセラー機だ。
うちにあったのはそのうちの「リコーフレックス・スーパー」という型で、これはフレックスシリーズの中でも主に輸出向けの機種だったらしい。実物が上の写真だが、実家の押入れの中に眠っていたものを久し振りに引っ張り出してデジカメで撮って画像を送ってもらった。(あちこちカビカビだったそうだ ^^;)
これを父から借りて中学生くらいまで写真を撮ったりしてたが、さすがに35mmコンパクトカメラ全盛の頃では、この「箱」を人前で構えるのは少々勇気のいるものだった。ところが時代は変わるもので、今や「クラカメ」ブームとかで、こういうので撮るのがカッコイイんだそうな。
使い方は以下のサイトに詳しいが、上部のファインダーを上から覗き、擦りガラスに映った像を頼りに撮影するという方式は、普通のカメラしか知らない世代にはちょっとしたカルチャーショックになるだろう。