2017/06
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茶畑の中をほぼ南北に貫く一直線の線路、それが八王子と高崎を結ぶ八高線だ。 今では4両編成の電車が駆け抜けて行くが、ひと昔前は2~4両の気動車がのんびりと走っていた。 電車の帯のオレンジとウグイス色は、新茶の若芽とそれを育む台地を象徴する様にも見える。
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八高線は箱根ヶ崎~金子駅のこの区間で、台地上の小さなサミットを越える。 そのピークがこの茶畑の農道と交差する踏切だが、実はここ、多摩川水系と荒川水系の分水嶺となっている。 そしてこのすぐ脇では圏央道が八高線の下を潜っているのだ。
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圏央道は、金子台の中を通る鉄道や道路としては一番の新顔である。 開通前の工事中の時期に何度も見ているが、当時は茶畑の中に長い掘割りがひっそりと佇んでいたものだ。 今では開通区間も伸びて通行量も飛躍的に多くなり、だいぶ賑やかになって来た。
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