カメラ
ツーリングにはずっと銀塩式カメラを使って来た(しかしこの「銀塩式」を頭に付けなくては区別がつかなくなったのはいつ頃からだろう)。カメラといっても基本的にスナップしか撮らない私はお手軽なコンパクトカメラだ。最初は Canonの Autoboy2。これはカミさんが結婚前から買って自分で使っていたものだが、手にしっくり馴染んで使いやすかった。
カメラ自体の性能は良くわからないけど、収納スイッチを押すと電動のレンズカバーが「ビシャッ」と一瞬のうちに閉じるのが実に小気味良く、変な所に関心しながら愛用していた。
その頃は頻繁にツーリングに持っていっては仲間の走行シーンを撮ったりして、帰って来てからはそれをアルバムに貼るという作業がまた楽しかったものだが、昨今のデジタル化によりその作業が無くなって久しい。
フィルム持って格安ラボに通う事もなくなったが、近年は廃線巡り中心の写真だったため、「こちらのお写真ですネ」とお店のお姉さんに何やらわけのわからない地面の写っている自分の作品を見せられ赤面する、というセレモニーもあまり行なっていない。
その次には Nikonメタルズーム というやつを買ったが、こいつは正直あまり印象が濃くない。今も家族の写真を撮るのには活躍しているが、どうもゴムキーのシャッター釦が押しづらく、チャンスを逃した事も何度か。その後すぐにデジタルカメラを買ってしまったのも、影響しているかも知れないが。
さて最後が OLYMPUS CAMEDIA C-860L。記念すべきデジカメ第一号は 130万画素クラスのエントリー機だが、主にWeb用途だから私には充分過ぎるスペック。今だったらもっとコンパクトで低価格の物も多いが、この時点ではベストチョイスだったと思う。ただ昨今、もう少し題材に迫った写真を撮りたいと思うようになったので、そろそろ光学ズームの付いた機種が欲しくなって来たのも事実。
デジタル化は、ものぐさな私には未整理の写真がたまるという事もなくなって面倒くさくなくて良いのだが、はて、考えてみると貼らなくなったデジタルな写真が、実はハードディスクという押入れの中にわんさか溜まっているのである。
世の中の几帳面な人はきっとデジタルアルバムなんかにきちんと収めたりもしているのだろうが、この数年分のバックログを引っ張り出し改めて整理するとなると、さすがに腰が引けてしまう昨今なのだ。