キルビメーター
 そのまま変換すると「きる美メータ」と出た。「きる美」とは美しさを切るのか、はたまた着る美しさなのか... そんな事はどうでも良いが、それを計るメータである事は間違い.... ないわけない。キルビメーターとは、地図上の経路を計ってそれを実際の距離に換算してくれるマップメジャーです。
キルビ
 たまには自慢話も聞いてもらおう。\3,800もしたのである。写真でもお分かりの様に見た目は実に単純な機械だが、先端の小さな歯車を地図の上で転がすと、それにつれて文字盤上の針が回転して距離を示すのだ。ところがこの中には小さな歯車がいっぱい詰まっており、いわば時計の類の精密機器らしい。それで高いのだ... 納得である。
 英語では CURVIMETER と書く。CURVI とは CURVE の事かな。してみると、ドイツ語のような気もする。私が購入したのは渋谷西武百貨店の高級文具売場、製図用のコンパスやら烏口やらの間に並んでいた。銘に MADE IN JAPAN TOKYO SAKURAI とある。立派なアクリルのケースに収まっており、シルバーにメッキされた本体は真鍮からの削りだしの様で、持つと手にズッシリと来る。これぞ高級品だ。以上、自慢話でした。
キルビ
 薛さんの名著「自転車パスハンティング」には安物はすぐ壊れるので良いものを買いましょうとあったので奮発して購入したのだが、結局その真価を発揮する程に使い込んでいないのが情けないところだ。
 使い方のコツは、指先を柔軟にして道の向きに合わせてコロコロと軸を回す事。つづら折れの坂道等はあまり厳密に求めようとせず、適当にはしょる事。その分はどこかでカーブを大きめになぞるなどして頭の中でプラスマイナスを意識すると、結構正確な値が出てくる。但し、坂道の実際の距離はタンジェントが効いて来るので、その辺はお間違いの無い様に。