ファイヤーガード&メタ
 ファイヤーガードというものは知る人ぞ知るアイテムだが、知らない人は知らない。(アタリマエ) これを持っている人は十中八九、雑誌:ニューサイクリングの愛読者、若しくはだった人だろう。私もご多分にもれず、ニューサイ巻末のNC代理部頒布コーナーで見て、気に入って買った。
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 薄いステンレス板で出来たコンパクトなこの火器は、実際火器と言うのがはばかられる程にはかなく、重量感とは無縁だ。名前からしてファイヤーガードなのだから、火器というより寧ろ防風装置なのだろうか。(防火グッズとも勘違いしそうだが) その極めてデリケート且つ神経質なメカニズムは、5連結の金属片をズラしていって円筒形に填め込むという組み立て方をする。この作業がまた、実にストイックなもので... でも私は好きだ(^^;)。
 円筒には小さな丸い孔がいくつも開けられており、これらの間に付属の燃焼台(金属皿のついた針金状のパーツ)をセットする事により機能を果たす事になる。針金をどの孔に差すかによって、多少燃焼台の位置は変えられる。円筒の直径は、ちょうど市販のシェラカップがすっぽりと収まるサイズで、それにより効率の良い加熱が出来るという寸法だ。
 いっぽうの燃料だが、これがメタという固形アルコールを使う。着火材としては良く知られているが、それを熱源として本格的に使用するという所がミソである。タブレット状のこの燃料 1〜2本で、シェラカップ一杯程度のお湯だったら楽々沸騰させる事が出来る。だが、カップの裏には結構煤が付くので、覚悟はしておいた方が良い。
 その点を除けば、かさばらないし、軽量だし、お湯を沸している最中も全く音がしないので、もの思いに浸りたい時には最上のコンロとなる。
 これで煎れた珈琲をすすり、はぁ〜っとため息をつきつつ見上げる空。う〜ん、なかなかに大人の世界だ。。。

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こうやって引き伸ばして
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丸くしてメタをセット
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シェラカップがすっぽり