私にとっての自転車趣味も長くなったが、呆れた事に、これまでちゃんとした空気入れを所有しないままここまで来てしまった。 そっちに金をかける位だったら、もう少し自転車のパーツを充実させようという気持ちが働いていたのかも知れない。 あるいは、フレームポンプで実質的には何とかなってしまっていたのが、そもそもの要因なのではないかとも考えてみる。 ランドナー系だとそれ程高圧のタイヤを扱う必要がないのも、それに輪をかけていると言えよう。
ここに来て真っ当なフロアポンプ購入に動いた理由は、これまで使い続けたフレームポンプがかなり老朽化し、また26HEランドナー用に用意した携帯ポンプではこれに適正な気圧まで空気を入れるのは非常に困難だと感じた事が発端となる。 3段押し込みの小さいので汗かきながらペコペコとやってるうち、やはり携帯タイプはあくまで非常用と割り切るべきなのかと思った次第である。
それで一念発起し、ちゃんとしたのを買う事にした。 選んだのはフロアポンプでポピュラーな Panaracer、それにアタッチメントとしてショップでも使われているプロツールの定番、HIRAMEを導入。 これは取説がそっけなくて苦労したが、ネットから情報を得て何とか自分で取り付け出来た。 要はホースの先端をぶった切ってオリジナルの口金部分を外し、そこへHIRAMEを押し込んでバンドで止めれば良い。 なかなか高価だが、それなりの価値があるというのは使ってみて分かった。 固定がカッチリ出来て、空気を入れるのが軽く安定しているのだ。
それはいいんだが、気がつくとポンプ本体についてるゲージが動いていないじゃないか。 よく見ると写真のようになっていて、これでは動作しないのも無理はない。 そこで、ガラスを外して針をピンの内側へ逃がしてやったが、今度は針がゼロに戻らないという気持ちの悪い状態になった。 まぁ元々これは目安にしかならないので、空気を入れている時の「手答え」を感じるための視覚装置という事にして、正確には手持ちのプレッシャーゲージで確認する事にしようと思う。
2011/06 記