これがパスハンターだ!
frame tire brake handle shift triangle front gear pedal saddle rear mecha

パスハンターについて、私なりに少し解説したいと思います。英語で書くと、Pass(峠)-Hunter(猟師) です。もともと MTB等が出現する前から、峠にこだわる日本のサイクルツーリスト達が独自に自分の自転車を山用に改良して、林道や山道などを走り回っていたものがそもそもの起源の様です。

その多くは、当時のツーリング車の基本であったランドナーという旅行車をベースとして作り出されました。特長としては、フラットバー、軽いギヤ比、マッドガードなし、容易に高さ調節出来るサドル、などが上げられます。また、人によってはさらに担ぎなどにも対応出来る様に、前三角からボトルやフレームポンプを排除し、パッドや取っ手、あるいは担ぎ紐などを装備したマシンもありました。

Image (クリックすると説明が出ます)

[フレーム]
Button 標準のダイヤモンド。足着きを良くするため若干のスローピング付きも。
[タイヤ]
Button 650系が好まれる。最近では MTB用や 700Cも多い。
[ブレーキ]
Button カンティが基本。最近は、やはり MTB用の強力ブレーキが多い。
[ハンドル]
Button 山道下りを考えれば当然フラットバー
[シフトレバー]
Button 大体においてダウンチューブにあるのが特長。MTBと見分けるコツ。
[前三角]
Button 担ぎ主体の人の場合、中に何も入れない。
[フロントギア]
Button 2枚歯(刃?)党と 3枚歯党に分類される。
[ペダル]
Button 転倒時を考慮し、トゥクリップなし。パワーグリップ愛好者もいる。
[サドル]
Button 革が基本かナ。クイックは当然必須。
[リアメカ]
Button かつてはアチラ系のロングケージが多かった。今は...
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これらパスハンターはその後 MTBの台頭により、山道での走行性能という事ではほとんどその存在価値を認められなくなりましたが、そのポリシーは発展的に、国産 MTBに受け継がれた(少なくとも私はそう思いたい)と言えるでしょう。

最近は、MTBパーツを多用した(せざるを得ないという事情もありますが)パスハンターも多く作られており、MTBと パスハンの境界線はかなり曖昧になって来ているのではないでしょうか。ちなみに私がいまだにパスハンターに乗っているのは、単に MTBに買い替えるお金が無いという理由に他なりません。 (^^;)(もちろん愛着があって乗っているという事もありますが...)


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