旧JR北海道深名線幌加内駅駅舎・存亡の危機


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Posted by CRAZY-K on May 05, 1998 at 23:57:44:

初めて投稿させて頂きます。「廃線跡地探索北海道方面隊」氏の紹介にてこのページの存在を知りました。

 「幌加内駅を守ろう」という婦人会有志の方々の御尽力により、建物がほぼ現役当時のままで保存されている旧JR深名線・幌加内駅駅舎ですが、なんと取り壊しの危機にさらされている、という連絡が先ほど婦人会の代表の方から私の所にありました。
 情報を簡単にまとめますと、幌加内町が現地に道路整備を行うのに伴い、旧駅舎がその支障になるから撤去したい、ということのようです。ちなみに、旧駅舎はJR北海道から無償譲渡を受けた町有財産という形になっています。
 我々のような旅行者が、旅先でひとときの安らぎを得られる場を提供したい、という想いを込めて旧駅舎の保存を推進して下さっている婦人会の方などが、現在町議会との意見交換を含め取り壊しの反対の意思表示を進めつつあるとのことでしたが、目下のところ見通しは余り明るくないようです。
 地元の人のみならず、旅行好きな若い人たちにもこの事実を知って欲しい、是非全国から幌加内を訪ねて下さった旅の人達、旧駅舎に備えてあるノートに色々と記して下さった旅の人達に、少なくとも旧駅舎が存亡の危機にあるという事実を知って欲しいということから、婦人会の代表の方が私を含む何人かの幌加内の「常連」さんに電話連絡をして下さいました。そしてその代表の方に直接了解を頂いた上で、その意を汲んでという形で、この場において私が私の責任において皆様にこの事実をお伝えさせて頂きます。
 現在、旧駅舎の取り壊し反対という立場で具体的にどうしようという計画がある訳ではありません。ただ、町議会などでの成り行きいかんによっては、旧駅舎の保存を願う「旅の人達」の署名を集めようなどという企画も考えられているそうです。
 現地では、跡地の撤去作業が進んでいます。線路ははがされ、廃屋と化した駅舎が無残にも放置され、あるいは撤去されているというのが現状です。特に深川市に属する部分は完全に撤去するという方針で作業が進んでいると聞きます。幌加内駅を守る婦人会の方達は、深川市の有志なども含めて今後の運動の方針を模索しつつあるとのことです。
 だんだんと数少なくなりつつある旧深名線の跡地の、シンボル的存在とも言える旧幌加内駅駅舎。私も、全国的に見ても廃線後の施設としては立派に整備されているものの一つと思います。私自身、個人的にこの旧駅舎が撤去されるということに対しては大変残念な感情を持っております。旧駅舎の保存について、またその意義についてなど、今後現地の関係者の方々と共に模索してみようと考えております。
 この件について興味を持たれた方、もっと詳しいことをお知りになりたい方、あるいは是非保存運動を展開したい、もしくは協力したいと考えられた方、もちろん、旧駅舎の保存行為に対し何らかの疑問や反対意見等を持たれている方も含め、どうぞお気軽に私までご連絡下さい。連絡先のメールアドレスは下記の通りです。何かご意見などをお寄せいただければ、責任を持って現地関係者の方々にお知らせ致します。
 北海道の片田舎の街で、人知れずひっそりと進んでいる計画を全国の人達に知って欲しい。その事実を知って欲しい。もし関心を持って頂けるならば、ちょっと考えてみて欲しい。それが、私のこの文章の趣旨、そして現地の代表の方の願いです。

文責:木和田 広司(Hiroshi KIWADA)@函館市
連絡先アドレス:kiwada@pop01.odn.ne.jp



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