Posted by 小原輝昭 on November 18, 1997 at 00:18:24:
今年のカンヌ映画祭でカメラドールを受賞した、河瀬直美監督の映画「萌の朱雀」を名古屋シネマテークというところで見ました。
この映画は、奈良県五條と和歌山県新宮をつなぐ、という壮大な計画のもとに工事がすすめられた「五新線」が舞台になっています。話は、五新線敷設が工事途中で頓挫してしまい、トンネル工事に従事していた一家の主が自殺してしまった。その状況で、離散しながらも力強く生きていく、残された家族をえがいています。
また、監督の河瀬直美さんは、数週間前のテレビ朝日・ニュースステーションにも出演されていましたよね。
私は、映画の評価はしませんし、評価できるほど映画というものを知りません。ここでは、言いたい事を好きに綴ります。
五新線は、地元に何をもたらしたのだろう。
客観的に見ても無謀だった鉄道敷設計画。工事を続けることそのものが、実は地元の人を苦しめていったのではないのだろうか?
私は、この地域が大好きなので、何度も当地域に足を運んで、地元の方(特に御年配の方)と話をする機会を作ってきました。その度に、「鉄道敷設計画というのは、一つ間違えば凶器ともなる」と感じるようになりました。
私は「五新線」と付き合って、たくさんのことを知りました。でも、その内容には、ボードのような公知目的のページに書けない、書きたくないものが多すぎて…
すみません、たわ言だったかもしれません。でも実際に当地域を訪れてみると、私と同じ気持ちになられる方も多いと思います。
追申:東京では、「萌の朱雀」は、もう公開済み(完了)なのかな?