Posted by 筒井 淳 on September 16, 1997 at 03:44:16:
拝啓
初めてお便りさせていただきます。今年７／２５よりインターネットを始めたばかりの素人ですが、何卒よろしくお願いいたします。
さて、実は私、３０歳を過ぎてから突然鉄道ファン（のはしくれ）を始めました。この道に染まったきっかけはと言いますと、内田百閨E阿川弘之・宮脇俊三諸先生方の影響なのですが、それが所謂「廃線趣味」に傾いていったのは、宮脇先生の「失われた鉄道を求めて」を読んだあたりからだと思います。幼少時より考古学的趣味への傾向はかなり強い方でしたので、これはもう自然の成り行きであったと言えるでしょう。以来、廃線関係の文献を漁り続けて（と言っても大した数ではありませんが）、今日に至っております。
前置きが長くなり、申し訳ありません。今日メールを送らせていただいた本題は、私の郷里、徳島県にある廃線跡についてなのです。対象物件は、昭和３６年に廃止された旧牟岐線跡（羽ノ浦〜古庄間２．１ｋｍ）で、現在は自転車・歩行者専用道路として再利用されておりますが、実は私の実家が、この路線跡の一角に建てられているのです。今年の正月休みに何年ぶりかで帰省した際に、遺構も何点か確認してまいりました。現在の路線のすぐ脇に残る煉瓦積みの橋脚、農業用水を渡る短いコンクリート橋の下に隠されたガーダー橋と煉瓦積み橋脚等、はっきりそれと分かるものが結構残されており、大変嬉しく思いました。
この時、写真も何枚か撮っておりますので、もし可能な様ならそのうち画像データとして送らせていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。ただ、貴homepageは関東近辺の物件を主に扱ってらっしゃる様ですので、あまり参考にはならないと思いますが . . . . . 。
とりあえず、本日はここまでのご報告に止めさせていただきます。乱筆にて大変失礼をいたしました。
敬具
１９９７年９月１６日 筒井 淳