雷電山の引き込み線

 この側線については過去に何回かとりあげて来ていますが、今回、二俣尾にお住まいだった 福田さん からお便りを頂きました。当時の貴重な写真も提供して頂きましたので、合わせて掲載致します。


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写真1.

 初めてお便り致しますが青梅線をここまで詳しくお調べになっていた方がいらっしゃるとは驚くとともに嬉しくもあり大変懐かしくもあります。私は昭和23年の生まれで二俣尾に育った者で雷電山の引き込み線については一応記憶に有りますので拙きながらお伝えしたいと思います。
 私が小学校の頃までは当駅にも貨物ホームが在り写真の側線以外にも合計で5本程存在しておりました。貨物は米と石炭、それに木材が主な物でした。勿論雷電山の石灰もです。雷電山の引き込み線は御岳方向に本線と並行した後右カーブで雷電山のふところに吸い込まれるように施設されておりました。本線から離れておよそ(全く此れは不確かですが)500m程で終端でした。終端手前には手動のポイントが在り複線で石灰石運搬の鋼索鉄道の下に潜り込んでいました。この鋼索鉄道は雷電山の頂近くを割るように越えて成木まで行っておりました。
 この鋼索鉄道のホッパをひっくり返し貨車に積み込む為の従業員の人が一軒家をすぐ近くに構えて居りました。この引っ込み線には当時の主力ED27が1〜2両の貨車を従えて出入りしていたように思えます。

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写真1.の拡大 (左手前に伸びて来ているのが雷電山への引込み線)

 今回弟が撮影しておりました二俣尾駅橋上駅舎(多分1970年前後と推測します)が建設中の写真が出てきましたのでご笑覧下さい。1.が建設中の物で立川方向を撮影したもので電車は上り立川行クモハ73と思われます。2.が積雪時奥多摩方向を写した物でクロッシングポイントの先に引き込み線が延びていることが確認できると思います。

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写真2.

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写真2.の拡大 (本線の右側に沿うのが引込み線)

 青梅線を調べて頂いて本当に嬉しく、弟と共に喜んでおります。西武鉄道の電車運転士を25年やっていた弟もいますので写真当たってみたいと考えています。
 青梅線の川柳参照までに。『青梅線人より石が高く見え』 又子供の頃こんなものもありました。『軍畑バタバタ沢井デ御岳川井イコドモハモウ古里タ鳩ノ巣トンデ白丸モッテモウ氷川』
 昨日青梅に帰りました。ついでに五日市線大久野も見て来ました。19歳の頃この大久野駅の駅長の息子さん(同い年)と一緒に働いていました。国鉄青梅電車区でした。73系とクモハ11、クハ16の混在時代でした。以上此れからも楽しいページを期待しております。

- 福田 和廣 -
kazuhiro-fukuda
( Apr 2002 )

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