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  山梨交通鉄道線 YAMANASHI TRAMWAY [3]  

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□上石田〜農林高校前

少し進んで左にカーブすると、やがて行く手には大きな白い建物が見えて来る。昔そこには電車の車庫が建っていたはずだが、現在は家電量販店のビルとなっている。ここは貢川駅のあった場所で、電車庫、検査線、そして変電所のあった重要拠点だ。当時駅前にあってそのまま残っているのか、道路の脇には「タクシー貢川」が今も営業中である(写真9.)

中央高速、甲府バイパスを連続してくぐると(写真10.)、周囲の家並みも段々とまばらになり、道は釜無川へ向かって一直線。電車も全身を震わせて目いっぱい走った事だろう。ちなみにこのあたりの地域は「万才」というらしいが(写真11.)、漫才を連想してしまったのは私だけだろうか。なかなか楽しげな地名ではある。地名と言えば、途中で出て来た案内板「南アルプス」には仰天した。もちろん山名を案内してるわけではなくて、平成合併で出来た新生の市の名前だ。

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9. 貢川駅前
(右手白い建物が車庫跡地)
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10. 中央道を潜る
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11. 万才
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12. 開国橋東詰

そして太い道(アルプス通り)と斜めに合流すると「農林高校前」、現在も農林高校がここにある。この先で、道はすぐに釜無川を渡る大きな橋、開国橋の東詰へと至る(写真12.)。ところで、上石田からここまでの区間、ほぼ平行して二本の道路が寄り添っており、言うまでもなく一本は元々あった道路、そしてもう一本はその横に作られた軌道の跡だが、地図で見るとそのどちらもが県道5号線と名づけられているのが面白い。これらを区別する時には、「バス通り」「廃軌道」とそれぞれ呼ばれているらしい。


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