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運行期間僅か 4年、そんな軌道がこの地に存在した。東京市軽便鉄道と呼ばれているが、これは正式な名称ではなく、あくまで通称だ。東京市がここ村山地区に設置を決めた初の本格的貯水池、村山貯水池(多摩湖)の建設のための資材運搬鉄道... それがこの薄幸にして生涯を終えた軌道の正体なのだ。

2001/02


  1. 歴史
    • 1912(明治45)年:村山貯水池の建設を決定
    • 1916(大正 5)年:貯水池建設に着手(街道上の馬鉄で荷役)
    • 1920(大正 9)年:東京市軽便鉄道(通称)開通
    • 1924(大正13)年:村山貯水池完成、東京市軽便鉄道廃止
  2. 線路
    • 軌間:610mm
    • 区間:東村山停車場〜村山貯水池上堰堤 3.7km
  3. 動力
    • 大日本軌道製 5t蒸気機関車 2両
Map
一部想像につき、路線位置は正確でない場合があります。


 東村山駅から探索をスタートするが、ここまで青梅からずっと走って来たのでまずは一休み。駅前は意外にあっさりしており、広いロータリーに人影はまばら。(Photo-1) だが、西武新宿線,国分寺線,そして西武園線の集まる構内はさすがに広く、駅としての規模は大きい。
 線路に沿って南へ下って行くとヨーカドーの前を通過し、「鷹の道」が踏切りとして交差している地点に出る。行き交う電車の合間を縫って、やっと開いた遮断機をくぐる。西側に出るとここから国分寺線に対して斜めに離れてゆく小路が一本。(Photo-2) 限りなく怪しい感じだが、これはという確証はない。


Photo-1
東村やぁま〜
Photo-2
斜めの路地
正面奥が浄水場
Photo-3
浄水場内のトラス
Photo-4


 その路地もすぐに尽きてしまい、後は何の変哲もない車道を行く。しばらく走ると「おっ!」と思わせる緑道に行き当たり、それを辿って行くと東京都水道局東村山浄水場の正門前に出た。(Photo-3) これはもしかしてと思ったが、どうも地図を見る限り方向違いの様で、緑道自体は西武線を越えて新青梅街道の方向から延びて来ている。
 浄水場を取り巻く道に沿って西へと進む。場内の一部で何かの工事をやっており、側道のフェンスも幕で遮蔽されているが、その上からは遠くに何やらトラス橋らしきもの(Photo-4)が姿を見せていた。当時はまだ浄水場はなかったと思うが、軌道の位置はおそらくこの敷地の中か、それに沿ったあたりの土地だったのだろう。

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