1.
Photo

 相模原から矢部駅にかけて、その線路際に続く米軍相模補給廠。電車の窓からはホーム跡もちらりと見る事が出来るが、この構内にもかつて線路が続いていた。
 ここは戦前は陸軍の造兵廠であり、主に戦車などの製造を行っていたが、その頃からこの専用線は引かれていたらしい。

 さて、矢部駅に降り立った私は駅前のコンビニで「腹の足し」を調達した後、補給廠(写真はもちろん遠望したもの)の方へと歩を進めた。

ButtonPop Up Map

2.
Photo

 殺風景な駅前ロータリーで客待ちをするタクシーの列(商売になんのかなぁ)を横目で見ながら左手の方へと進むと、そこには日米境界線のフェンスが続いていた。
 ちょっと道路に段差があるなと思ったら、これがいきなり踏切の跡だ。知らずに夜、自転車で突っ込んだらコケるだろうな、きっと。
 ここから右手の敷地はすでに返還されているので、遠慮無く線路跡を見る事が出来る。

3.
Photo

 線路は気持ちよい左カーブを描いて、木立の下を続いている。カントがほとんどかかってないのが、この線の性格を裏付けている様だ。
 すぐ左手は上矢部公園、その先は保育園の園庭で、園児の賑やかな歓声があたりに響いている。

4.
Photo

 さて、車道を先へまわろうとして脇の駐車場を行くと、車の陰にこんな物が...。「水飲み場」ではないし「お立ち台」でもない、ましてや「跳び箱」でもありません。
 高さ的にはホームだが、位置と丸い形からするときっとゲート跡の「何か」だろうと思う。

5.
Photo

 カーブが終わると左手は県営の上矢部団地。右側の道路との境に線路が続いているが、それを覆い隠す様に咲き競う花々が私を迎えてくれた。
 線路跡が住民の花壇になっているのは良くある事だが、こんなに花いっぱいなのは初めてだ。みんなに愛されてるんだろうな、この空間は。

6.
Photo

 団地が終わると線路は補給廠のフェンスに突き当たり、そこでプッツリと切れている。中には路盤跡がまっすぐに続いているが、レールは既に撤去されてしまった様だ。


No Photo

 この先、敷地の北側にまわってみようとも思ったが、今日は徒歩なのでここらで引き返す事にして、次は横浜線の線路沿いに淵野辺の方へと向かう。

ButtonNext

順路 =>

ButtonBack to Rail Page