線路平面図を探る - 1

その後、相模原市立博物館にて所蔵している南津電鉄の線路平面図を見て来たので、これについて考察してみたい。 「相模川尻相原間線路平面図」及び「橋本鑓水間線路平面図」の青焼き2枚で、これらは相原村役場資料として保存されていた中に含まれていたものだと言う。 許可を得て閲覧及び撮影をさせていただいたのだが、意外だったのは書籍「幻の相武電車と南津電車」に出ていた路線図とは大きく異なる部分があった事だ。

Photo 「相模川尻相原間線路平面図」と「橋本鑓水間線路平面図」
(相模原市立博物館所蔵)

折り畳まれている青焼を広げてもらうと、はっきりとした見出しの文字が目に飛び込んで来た。 「縮尺以壹吋為三鎖」は昔の表記法で良く分からないが、壹吋(1インチ)三鎖(3チェーン)の字が見えるので、1チェーン=792インチとして1/2376という計算になろうか。

その線路平面図を現在の地図と重ねて見てみたいと考え、Google Maps APIのカスタム オーバーレイ機能を利用して作り込みを行なった(参考にした雛形は こちら。 折れ目のある原本を斜めから写真撮影するという厳しい条件に加え、それを AutoStichで自動合成した画像を基としているので、一部で歪みによるズレが生じている。 全体での一致を優先して角度や位置調整を施した結果である事を考慮してご容赦願いたい。

以下で、適宜表示のオンオフや透過度を調整しつつまずは全体を眺めてみていただけると、幾つか非常に興味深い点に気づかれる事と思う。 ズームレベルは17からマイナス方向に14までマップに配置している。 ちなみに、南津電鉄の線路平面図は路線全体を紙面に効率的に納める為、北を右回りに約18度程度傾けた状態で描かれているので、それを戻した上で重ねている。


南津オーバーレイマップ

(相模原市立博物館所蔵 南津電鉄線路平面図より作成)

それでは、この後は線路平面図の各ブロックを個別に見てゆく事にしよう。 上のオーバーレイマップでは、合成処理により少し画像のフォーカスが甘くなってしまったが、オリジナルの写真で細部をより明白に見ていただきたい。

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