No1980　北海道周遊券(A)　小　道均１Ａ
東京
都区内		　＞北海道内国鉄線20日間有効
　８月７日から有効　船橋　53.-7.-7
　船橋駅旅行センター発行

旅は道連れ

　　　北海道

　・・北海道の旅の計画をたて始めたのは、4月に入ってからだった。その頃は、まだ、合宿が九州になる等、夢にも思っていなかったので、とにかく宿だけでも確保しようと思い、あちこちのYHにハガキを出した。返事はすべてOK。函館、札幌をまわり、網走から稚内へ北上、知床で2泊してえりもに足を伸ばすという20日ほどのプランがたちまち完成した。しかし、それも合宿のために後半を削らなければならなくなってしまったのは、非常に残念である。・・・・・
8/ 9
　上野駅へ18:00頃到着。20番線へ行ってみると、みんなもう列を作っている。さすがにもうすぐお盆だからなァと思う。計画の段階では、そんな事はまったく考えに入れていなかったのである。ホームでMildSevenと新聞を買い込み、夕食を立ち食いの天そば(\210)ですませて十和田1号に乗り込む。20:11 ひばりの遅れで1分遅れで出発。車は14系で、リクライニング、冷房付き、おまけに予想外にすいていてまんまと1ボックス占領できた。21:40頃連絡船用の旅客名簿が配られ、なんとなく緊張。21:45水戸着。9分停車なので食物(缶コーヒー・イカ)を補給。21:30頃眠りについた。
8/10
　2:00 となりの3人が降りる気配で起きてみると仙台である。冷房のききすぎで体が冷える。パーカーがこんな所で役に立つ。すいていたので前の座席を斜めにして寝たが、これがまた大成功で非常に楽であった。5:00盛岡で完全に起きた。まだ日は昇らず、空は曇っているようだ。野辺地を過ぎた所で初めて海が見えた。夏だというのに、黒く、冷たい海である。北に来たなあという感じがする。
　8:12 青森に着く。元気に階段を昇り、待合室で船を待つ。ここはまだ目覚めたばかりという感じだ。しかし、本州の北端に1人でいるというのは、実に寂しいものである。リュック姿が目につく。9:50空腹で乗船。早速、べんとうと、みそ汁を買ってデッキで食べた。やはり食欲があるというのは嬉しいものである。中身は塩じゃけ、たくあん、うめぼし等でお茶漬け風。みそ汁がうまかった。船はさほど揺れなかったが、やはり長時間では頭が痛くなる。下北半島の先を通過するあたりで景色を見るのも飽きて席についた。目覚めた時はすでに函館山が見えていた。船はぐるりと灯台をまわって港へ入った。13:40着。
　一時預かりにリュックを預けて、市電で五稜郭へ向かう。市電は1回90円になっていた。五稜郭に着いて、タワーに登るでもなく、昼食をとるでもなく、一人寂しく中をうろついた。思えば、旅に出てからずっと一人で、ほとんど何もしゃべっていないのだ。武器庫等を見学した後、駅に戻って再び市電で湯ノ川温泉へ。16:30頃北星荘へ着く。
　ユースでは、同室のホステラーたちと、すぐうち解けられるのが良い。風呂に入り、夕食を済ませて、早速5人で函館山へくり出す。ロープウェイからの夜景は最高に美しかったが、頂上に着く頃、突然、霧の中に消えうせてしまった。展望台に来ていた女性2人組らと霧の中の記念撮影をして下山。YH着は21:30であった。24:00就寝。
8/11
　朝、雨であった。朝食を予約しなかったのは失敗であった。出るに出られず、飯も食べられずで雨が止むまで待つ。9:30YH発で皆と別れる。トラピスチヌへ行く2人とも電停で別れる。当然9:30の松前では乗れるはずもなく、松前へは行かれなくなってしまった。駅で指定券の申込をして、日食でモーニングサービス(\350)を食べる。それからゆっくりと市電でドックへ。だらだら坂を少し歩いて外人墓地を見に行く。YHで写真を撮ってあげたバイクの2人組に会った。
　ドックから十字街乗り換えで谷地頭へ。立待岬へ行きかけたが遠そうなので引き返し、函館公園の八幡宮へ行って、木陰のベンチで昼寝。駅に戻って特急券を買い、駅前ワコーでミートソース(\380)を食べる。非常に油っ濃いもので、いかにも北国らしい。シャンプーを買って、16:20発のすずらん55号に乗る。
　客車の一番前のデッキに立ち、しばらくはDD51の奮闘ぶりを見ていた。16:45大沼公園着。駅前で、岡山の神崎氏と知り合い、共にイクサンダーへ。前で記念撮影をして中に入る。非常にきれいなYHで、若者向きの宿といった感じだ。夕食後、大沼方面へブラブラと散歩。帰ってくるとちょうどミーティングが始まるところであった。途中で雨が降り始め、食堂へ移動してスライド上映。盛りだくさんのミーティングであった。

8/12
　神崎、私と飛び入りの山田氏の3人で大沼一週サイクリングに出発。所要時間2時間でゆっくりとまわった。大沼公園でしばし休憩の後、YHへ。\350の使用料であった。11:30頃YHを出て駅へ。12:13の宗谷に乗車。予想通りの満席で立ちずくめ。しかし、これが幸いして北見枝幸のしず子さんと知り合う。しばらく4人で歓談。関西の人はよくしゃべるのでこちらは必死である。男2人ニセコのYHに泊まるので倶知安で下車。ホームで束の間の記念撮影をして別れた。
　我々2人はさらに札幌へ。結局、札幌まで立ち通しで、どちらも昼食をとっていなかったので、いっしょに早めの夕食をする事になった。時間が余りなかったので、地下の名店街で、カツ丼を食べた後別れる。16:30頃地下鉄南北線で中の島着。2度めの夕食を無理して食べ、腹ごなしに札幌駅方面へくり出す。名店街をうろつき、おみやげを物色して帰る。例によってスライドと歌でミーティングを終る。
8/13
　朝5:50起床。朝食後、大阪から来た2人（田中氏＆山本氏）と共同で洗濯をする。これが長引くうちに大掃除の時間となり、毛玉むしりをやる。10:00頃YHを出て、南北線で真駒内へ。バス待合所で広報をもらっており返す。久々に新聞を買ったら我孫子が負けていた。すすき野で下車し、市電に乗り換えて一めぐり。乗務員の態度の良いのには感心させられた。車内には風鈴も下がっていてさわやか。西4丁目で下車。パルコを見てから、時計台へ。こういう入観料をとらない所は非常に気分良く見学出来る。
　時計台を見た後、駅前までブラブラ歩き、地下道を通って北大へ。中で、又々例のバイク2人組に会った。ポプラ並木を見た後、良く歩いたので少し休憩しようと思ったら、1時間程昼寝をしてしまった。駅へ戻ってハガキを出した後、大通公園駅へ行き、東西線に乗る。琴似で下車して、国鉄駅まで10分程歩く。15:28琴似発、車内は大混雑で蒸風呂のようだった。すぐ札幌着でYHへ。
　夕食後、3人で再び市街へ。彼らはすすき野で、私は大通公園で下車してテレビ塔へ。しばらくいた後、地下へ下ってオーロラタウンのU.C.C.でコーヒー\200を飲む。噴水わきの店で雰囲気がとても良かった。駅前へ出ておみやげを買って帰る。
8/14
　7:30 掃除の始まらないうちにYHを出る。駅で大阪2人組を見送り、時間がまだあるので、道庁のレンガ造りを見に行く。いつもTVで見慣れていた場所だ。その後、再び西4から市電に乗る。途中から雨が降ってきた。すすきので下車、急いで地下鉄へ。
　札幌から久し振りに予定に従っていぶりに乗車。7両編成で、6両がちとせ、前1両がキハ22のいぶりであった。4分遅れで11:14発。前に座った女性は寝るとすぐに大口を開けてしまった。苫小牧は霧の中であった。高く伸びたプラントの煙突が先まで見えない。細く開けた窓から冷たい海風が吹き込む。だがそこにある海は見えない。この日は雲が低く、羊蹄山もその頂上を見せなかった。17:44札幌着。
　夕食は\350でみそラーメンを食べた。21:05大雪52号で網走へ。ここまでは順調でとなりに美しいOLが座ったりしたのだが、滝川でいくら待っても発車しない。23:09やっと発車。しかし次の駅ですぐに臨時停車。旭川構内で脱線事故があったそうだ。結局、1:45遅れで旭川へ。さらに列車の順番待ちで、3:05遅れで出発。この辺であきらめて寝てしまった。

8/15
　丸瀬布あたりで目覚める。遠軽着は5:48で2:02の遅れである。深夜の方向転換も朝になってしまった。8:15網走着。1:16の遅れであった。荷物を預けて市街を一めぐりする。まだ朝で閑散としている。駅に戻り、朝食兼昼食を食べ（みそラーメン）、その後モヨロ貝塚へ行き。その裏のオホーツク海で海に入った。冷たくて、人影がなくて、堤で犬と猫がけんかしているような所で、とても気分が良い。駅に戻って列車を待っていると、大阪2人組と再会。ウトロ行きの彼らと、サロマ行きの私は、14:10のキハ単行に乗る。ここに来て初めて北海道らしい景色を見た気がした。能取湖畔のどこまでも続く草原で牛が草をはんでいた。途中で彼らが降り、私は15:42サロマ着。男3人、女2人×2がバスを待つ。なんと、17:00までないという町営バスである。17:00 我々を乗せてバスが発車。左右に牧場を見ながら、YHへ向かう。YHで夕食後、自転車で来た某氏と外に出るが、何も見えず、すぐ帰る。20:00よりミーティング。（観光案内、ゲーム、歌、フォークダンス 等）洗濯をして、三段ベッドの最上段に寝る。22:00
8/16
　朝、きつーい5:30起床。洗濯物は乾かず。朝食後、サロマ湖畔まで降りて行く。波はなく、静かである。これが海に続いているとは信じ難い。水底にほたて貝が見える。7:40富武士浜より町営バスで駅へ。このあたりで気が変わって網走方面へ行こうと思いだす。8:27サロマ発。床丹より乗り込んだホステラーが多数。途中、常呂より大阪組乗車。網走へ。駅前から徒歩で刑務所へ。門前にて写真を撮り、アイスを食べて駅へ戻る。大阪組と別れて、大雪3号に乗り札幌へ。なんとか座れたが相当混んでいた。途中常紋にてスイッチバック。札幌着は18:25。昼食をとってなかったので豪華にカツ定(\700)を食べて、利尻に乗る。21:20発、この辺まで来ると気力によって乗っているという感じである。
8/17
　朝は非常に寒く、Ｔシャツとパーカーではふるえてしまう程だ。しかし景色はすばらしく、なだらかな山なみ、それをおおう緑が印象的であった。沿線には防雪柵が続き、冬の厳しさを物語るようである。稚内着6:25。駅で荷物を預け、観光案内所へ行くと、なんと山田氏にめぐり逢った。ノシャップ岬までテクテク歩くうちに、浜頓別に泊まって神崎氏と再会しようと話しがまとまり、電話を入れたがすでに満員であった。その後、稚内公園に行って、ロープウェイで頂上に登った。九人の乙女の像や、氷雪の門等がある頂上の丘陵地は海に向かってなだらかな傾斜を描く。子供の国もあり、無料で入れる。下山後、再びYHへTEL、やはり満員でNoだった。しかたなく、山田氏は礼文へ、私は11:55の急行天北に乗る。これがまた並ばなかったので座れず、運転室に立ち通しであった。しかし、天北線の車窓も又味のあるものであった。ずっと立ちっぱなしで札幌着19:00。地下街で生姜焼を食べて元気をつけ、おみやげを買ってすずらん53号に乗車。昼間の疲れか、知らず知らずに寝込んでしまう。函館着2:10(8/18の)。2:40の羊蹄丸に乗り込み、北海道を後にした。函館の美しい夜景と、数々の思い出が、私を見送ってくれた。
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